Sonny Rollins / Saxophone Colossus (1956)
2006年 02月 19日
M1「St. Thomas」が流れ始めれば自然と血沸き肉踊り高揚感が増幅させられ、M2「You Don't Know What Love Is」での苦み走ったテナーの咆哮に胸を締め付けられます。
後半では、『三文オペラ』で有名な「Mack The Knife」であるところのM4「Moritat」に身を委ねて寛ぎのひとときを過ごせます。
本作は踊っては聴かせるという緩急よろしきを得た構成の上、脇を固めるTommy Flanagan(p)、Max Roach(d)も大車輪の活躍を見せます。
本作に出会ってようやくジャズを楽しめるようになりました。これはつい最近、21世紀に入ってからのことです。