Howdy Moon / Howdy Moon (1974)
2006年 02月 25日
早速、聴いてみますと想像以上の瑞々しさに包まれた音楽が鳴り始めました。はち切れんばかりの生命力の息吹きをそこかしこに感じます。実に健やかな音粒が湧き上がって35分余りが過ぎ去って行きます。
Judy Collinsに見初められたというVarerie Carter作のM8「Cook With Honey」の美しさといったら、只々聴き惚れるのみです。
そのM8「Cook With Honey」に3人のハーモニーが溶け合うM9「For Tonight」、M10「Millstream」と畳み掛ける終盤には思わず心奪われてしまいます。
裏ジャケットに掲載されている小さな活字の詳細なクレジットを追ってみますと、愕然としてしまいます。なんという贅沢な制作陣でしょう。腕っこき達がよってたかって、しかし抑制の効いた仕事をこなしている訳です。
敢えて言うのなら、金延幸子の『み空』(1972)を無理矢理、連想してしまいました。
メンバーの1人、Jon LindがあのMadonnaの「Crazy For You」の共作者であることは初耳です。
アルバム未収録のこの曲を何とかエアチェックしようと必死になっていた中学生時分を思い出し、甘酸っぱい気持ちにさせられました。