Hey Ho Let's Go!


by chitlin

Grapefruit / Around Grapefruit (1969)

 時節柄、中期のThe Beatlesの影響を引き摺ったブリティッシュ・ビートにほんのりとサイケデリックな風合いを匂わせるGrapefruitの1作目です。

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 ベーシストのGeorge Alexanderがほとんど手掛けたシングルAB面曲をアルバム1枚分に見繕ったと思しき本作ですが、Tony Rivers & The Castaways出身者も居るだけあってコーラスも厚く、一方でメロトロンさえ轟いています。

 しっとりと落ち着いた風情のM6「Lullaby」、M9「This Little Man」、M11「Theme For Twiggy」などをサビでの掛け声が印象的なM1「Another Game」、日本でヒットしたというM3「Elevator」、The Four Seasonsのカヴァー曲M5「C'mon Marianne」やM7「Round Going Round」、M10「Ain't It Good」など押し並べてキャッチーな楽曲群で綴じ込んだ造りです。  

 CDに追加収録のM13「Dead Boot」はデビュー曲M8「Dear Delilah」のB面曲であり、今にも事切れそうな物悲しい小品です。

 かのApple Recordsと出版契約を結びながら、Terry Melcher制作の上RCA Recordsからのシングル盤発売というのも巡り合わせの悪さを感じさせ、当時、殊更に話題にならなかったという残念なグループです。



 昨年、新装発売されたデジパック仕様CDには、件のシングルAB面曲(モノラル・ミックス)がすべて追加収録されています。
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by chitlin | 2006-03-05 00:21 | Pop/Rock