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Hey Ho Let's Go!


by chitlin
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Marc Benno / Minnows (1971)

 以前から気にはなっていたMarc Bennoの2作目『雑魚』です。毎度のことですが、紙ジャケット仕様CDという観点から購入してみました。相変わらず“初回完全限定生産”という文言に踊らされています。

Marc Benno / Minnows (1971)_e0038994_903788.jpg

 本作に参加しているJesse Ed Davisの『Ululu』(1972)を先に聴いていたためか、スワンプ・ロックということで汗臭い音を勝手に想像していたのですが、意外と淡白な印象を受けあっさりと聴き進むことが出来ました。

 彼の歌声もそこはかとなく内省的な雰囲気です。スワンプ臭というよりも、むしろ繊細な一面を強く意識させてくれます。 

 何を置いてもN6「Good Times」の切なさが溢れる佇まいに胸が詰まりそうになります。

 また、ストリングスが入るM4「Speak Your Mind」やM9「Before I Go」の持つ物悲しさにはかえってシンガー・ソングライターとしての資質が浮き彫りになります。

 M3「Stone Cottage」やClarence White参加のM5「Back Down Home」などに聞かれるブルースそのものといった楽曲を通して、いかに彼がブルースに根ざしているかを窺い知ることが出来ます。

 3分未満ながら壮大な景色が目の前に広がるM10「Don't Let The Sun Go Down」が期待に違わぬ本作の最後を飾ります。

 Marc Benno自身もギターは勿論、ピアノやオルガンを操るのですが、以前に採り上げた『Howdy Moon』にしても本作にしてもバックを支える顔触れが本当に豪華です。
 先に挙げたJesse Ed Davis(g)を筆頭にJerry Mcgee(g)、Clarence White(g)、Bobby Womack(g)、Carl Radle(b)、Jerry Scheff(b)、Jim Keltner(ds)、Nick DeCaro(accordion)、Rita Coolidge(vo)といった具合です。
by chitlin | 2006-05-04 09:02 | Pop/Rock