Whirlpool Guest House / Changing Face (1987)
2006年 06月 11日
二十歳前後の頃には何かにつけて、エサ箱の端から端まで隈無くアナログ盤をめくり続け、グッと来る見栄えの良いジャケット・デザインの7インチ・シングルを闇雲に拾い上げていたものでした。
幼年期に誰もが経験したでしょう、思い切り緊張した男児の面持ちが何とも言えないこのジャケット・デザインのシングル盤も当てずっぽうに買い求めた憶えがあります。
実際のところ、Whirlpool Guest Houseの経歴や消息はおろか、このシングル盤だけしか知りません。
A面の「Changing Face」について、演奏自体は確かに稚拙ではありますがなかなか上出来です。女性ヴォーカルも活躍する、翳りを湛えた当時のイギリスのギターポップらしさに好感を持てます。
B面曲の「Jack Of All Trades」はと言うと若干、大袈裟な歌い回しが気になる程度でして、この7インチ・シングルに賭ける意気込みのほどを見守りたくなる塩梅です。