Hey Ho Let's Go!


by chitlin

The Goldbriars / Climbing Stars (2006)

 何と恐ろしいことにThe Goldbriarsのお蔵入り音源の数々が世界初CD化されてしまいました。

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 『Straight Ahead』(1964)に続く3枚目のアルバムのために用意したものが9曲分あったそうです。解散と同時に発売されたシングル盤のA面曲M9「June Bride Baby」とB面曲のM8「I'm Gonna Marry You」も含まれています。 

 そのほかの収録曲としては1作目の『The Goldbriars』(1964)と2作目の『Straight Ahead』制作時のアウトテイクである8曲と件の本編収録曲の別テイク4曲ということになります。

 第一印象としては、戸惑いを覚えてしまいました。件の『Straight Ahead』同様、収録曲はどれも溌剌としたポップな側面が一層肥大し、フォーク・グループからフォーク・ポップ・グループへの移行が必然であったのかも判然としません。

 しかしながら、果たしてコーラス・ワークの妙は健在にして鉄壁でありまして、さらに輪をかけたあまりにも高度で滑らかなハーモニー・ポップが眩しい限りです。

 FEN(現AFN)にて放送されていたとしても、何の違和感もなくすんなりと聴くことが出来たことでしょう。

 それまで3人編成だったところを6人へと人員を倍増させ、演奏もきっちりこなしつつ伝家の宝刀であるところのハーモニー・コーラスがさらに複雑になり、ポップさにも磨きがかけられています。
 ちなみに、ドラマーとして加入したRon Edgarなる人物は、The Millennium〜The Music Machineで活躍したというその人です。
 その結果、40年以上もの長い間放置されていたとはどうにもこうにも皮肉なことですが、今こうして陽の目を見た訳です。

 The Goldbriarsのこれらの音源をこの世に解き放つべく地道に努力を続けたDotti Holmbergの思いが報われたということでしょう。

 The BallroomThe Millennium、引いてはCurt Boettcher自身の活動の前史としての貴重な記録が、またひとつ揃ったという訳です。
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by chitlin | 2006-10-12 00:50 | Pop/Rock