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by chitlin
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Nirvana / Local Anaesthetic (1971)

 以前、evergreenさんもご紹介なさっていました『Local Anaesthetic』(1971)を聴く機会をようやく得ることが出来ました。平たく言いますと購入したきり放置していただけなのですけれど。

Nirvana / Local Anaesthetic (1971)_e0038994_1885638.jpg

 こちらの元祖Nirvanaについてはさほど知識もなく、解説を読み彼らの紆余曲折を経た経歴を知るに従って、更には見開き紙ジャケットCDの帯を眺めてみますと“ニルヴァーナUK”“中心人物のパトリック・キャンベル=ライオンズのひとりユニット”などとありまして少し侘しい気持ちにさせてくれます。

 さて、この異様なジャケット写真や『局部麻酔』という邦題の印象から身の毛もよだつ猟奇的な恐怖サウンド(←これもどうかと)を勝手に連想していたものですから、出だしで不気味なサキソフォンの咆哮や断末魔の如き雄叫びがいきなり炸裂するまでは良かったのですが、随分とR&B色の濃いM1「Modus Operandi(Method Of Work)」という尺の長い楽曲が繰り出される展開に対して呆気にとられてしまいます。

 聴き進めて行きますと意外にもR&B色とプログレッシヴ・ロック風味とが噛み合う何だか不思議な音世界です。

 以降、6曲から成る組曲の「Home」へと連なり、それなりに聴き応えたっぷりの後半戦を楽しむことが出来ます。
 どこかで期待していましたプログレッシヴ・ロックを分母に持つかのような演奏が文字通り繰り広げられています。

 M3「Construction」などは幾分落ち着いた雰囲気を醸し出す好曲です。

 それ以上にM5「Re-construction」の穏やかさ(ドラムスの暴れっぷりを別として)についても、非常に印象的なものです。心地良ささえ感じてします。

 収録時間がたった30分強ということも手伝いまして、何となく繰り返し耳を傾けてしまう1枚でもあります。
by chitlin | 2006-12-17 18:12 | Pop/Rock