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Hey Ho Let's Go!


by chitlin
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Willie Hightower / Willie Hightower (2004)

 これぞディープ・ソウルという滋味溢れる歌の数々を聞かせてくれるWillie Hightower。名前負けするどころか逆に堂々とそそり立つ貫禄のソウル・シンガーです。
 その内容も濃厚な編集盤CDを採り上げてみます。

Willie Hightower / Willie Hightower (2004)_e0038994_23291535.jpg

 Candi StatonがFame Recordsに録音した音源が正規にCD化されまして話題を呼んだことがありました。
 続いてWillie HightowerのCapitol RecordsとFame Records時代の音源をCD化したのが同じHonest Jons Recordsです。ただし、安価で入手が容易な盤はCCCDですので注意が必要です。

 その歌唱にSam Cookeからの影響が認められることは衆目の一致するところではありますが、滑らかさや艶やかさというのではなく、より泥臭さが滲み出た格好です。

 横揺れのM1「Walk A Mile In My Shoe」からしてこくのある歌い口。酸いも甘いも噛み分けた深みのある歌心が身に染みます。

 Fame Records音源の俗に言うマッスルショールズ・サウンドにしても、何とまあ豊穣なものなのでしょう。力強く厚みのあるバックトラックが頼もしい限りです。

 そして、充実の本盤を締めくくるのがM18「For Sentimental Reason / You Send Me」でして、Sam Cookeゆかりのメドレーに止めを刺します。
 愛情に満ちたこの名カヴァーを聴けば聴くほどに涙腺が緩みます。
by chitlin | 2007-01-25 23:29 | Blues/R&B