Hey Ho Let's Go!


by chitlin

Leon Russell / Leon Russell And The Shelter People (1971)

 ある種、怪人のような風貌をしたLeon Russellの2枚目のアルバム『Leon Russell And The Shelter People(1971)を仕入れてみました。
 今年もアメリカ南部の音楽にもっと触れて行きたいという思いもありまして。

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 何度聴いても不思議と飽きの来ない懐の深い音楽、土臭くも豊穣な世界にたちまち魅了されてしまいました。

 それもそのはず、セッションごとに名うてのミュージシャンたちがこぞって参加しております。
 Jesse Ed Davis(g)やJim Keltner(d)などタルサ人脈から成るTalsa Tops。ドラマーにRoger Hawkinsを据えたMuscle Shoals Swampers。
 また、2曲のイギリス録音まで敢行し、Eric Clapton(g)(←解説によります)やJim Gordon(d)らを起用する始末です。

 駄目押しでNick DeCaroがストリングスを手掛けたM7「The Ballad Of Mad Dogs And Englishmen」があったりと盛り沢山です。

 それとは別にLeon Russellの辣腕ぶりも間違いなく発揮されてはいますけれど、意外と同郷のベーシスト、Carl Radleが軸なのかも知れません。

 無理矢理この1曲となるとM6「Alcatraz」でしょうか。イギリス録音であっても土埃を巻き上げて突き進むかのような凄みすら感じさせる名演と言っても過言ではないでしょう。

 この紙ジャケットCD盤にも追加収録曲としてM12「It's All Over Now, Baby Blue」とM13「Love Minus Zero / No Limit」、M14「She Belongs To Me」というBob Dylanカヴァー3連発が控えています。あたかも自作曲のようにLeon Russell自身の元に引き寄せてしまっている優れた仕上がりです。

 そもそも本編ではM3「It's A Hard Rain Gonna Fall」にM8「It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry」という2曲のBob DylanカヴァーとそのほかにはGeorge Harrison作のM11「Beware Of Darkness」が居並ぶといった具合で流石に渋い選曲ではあります。

 Leon Russellによる大変に癖のある歌声とそれを引き立てる粘り気のある頼もしい演奏が絶妙に混ざり合うというこのふくよかな音世界に、ブリティッシュ・ロック勢が恋い焦がれたのも納得する次第です。
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by chitlin | 2007-02-25 18:53 | Pop/Rock