The Graham Bond Organization / The Sound Of '65/There's A Bond Between Us (1999)
2007年 05月 19日
この『The Sound Of '65/There's A Bond Between Us』をV.J.さんとlonehawkさんのブログで拝見したのを機に聴き始めたのですけれど。
初めて聴いてから1ヶ月以上も経ってはいるのですけれども。
割としつこく何べんも聴き入っているにもかかわらず、何を書いて良いのかほとんど言葉を失ってしまっているのが正直なところなんです。
アメリカ音楽、つまりはジャズやらブルースやらR&Bからの受けた影響をそのままに、これが我々の音なんだと言わんばかりに独自の代物に仕上げています。ギタリストがおりませんしね。
それは恐ろしく混沌としていながらもジャズの要素が大きいからでしょうか非常に洗練されていますし、ともすれば気の利いたお洒落な楽曲が勢揃いしているという始末なんです。
勿論、踊らにゃ損という雰囲気も濃厚に漂って来ますよ。
ヴォーカル曲の中でもいちばん気に入ってしまったのがM16「Hear Me Calling Your Name 」です。『There's A Bond Between Us』(1965)中の2曲目に当たります。
ベーシストのJack Bruceが歌っています。自作曲でもあるんですね。渋い、のひと言です。
周知の通り、そのJack BruceとGinger Bakerのリズム隊が後のCreamにおいて再び組むことになるのも興味深いです。Creamをまともに聞いたことがないので尚更これからが楽しみですし。
本盤は無粋なジャケット・デザインの通り、Beat Goes On Recordsの常套手段とも言える方式で2枚分のアルバムがCD1枚に収まっている訳ですけれど、ここはもうきっちりと丁寧な復刻を願うばかりです。内容が最高の2乗以上なのですから。