Hey Ho Let's Go!


by chitlin

Jethro Tull / This Was (1968)

 Jethro Tullの1作目のアルバム、『This Was』(1968)がsoundbeatさんのところで採り上げられていましたので引っ張り出して来ました。
 本作が初めて聴いたJethro Tullでもあります。


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 渋味満点のブルース色が強い一方で、一本足奏法によるフルートの音がやけに独特な印象を放つ個性的なグループの第一歩として大変に充実した内容でしょう。

 こういうものにハマってしまうと抜け出せなくなる、そんな気にさせてしまう懐の深さが窺えるブリティッシュ・ロックならではの面白さと言いましょうか、醍醐味と言いましょうか。

 とは言え、アルバム前半の印象は非常にぼんやりとしたもので何とはなしに通り過ぎて行ってしまいます。
 初めて聴いた際にも特別な思いというものが湧いて来ることはなかった憶えがあります。(今でも若干、そんな気が・・・)

 インストゥルメンタル曲のM5「Serenade To A Cuckoo」Roland Kirkなどは非常に落ち着いた雰囲気を醸し出しておりまして、思わずじっくりと耳を傾けてしまいますね。
 ここでもフルートの音が吹きすさび、空間をしっとりと染め上げていくかのようです。

 続くM6「Dharma For One」も同じくインストゥルメンタル曲なんですけれども、M5「Serenade To A Cuckoo」が静ならばこちらは動といった具合に血湧き肉踊る躍動感に満ち溢れています。
 ドラマーの力量が存分に発揮された押し出しの強い演奏が忌憚なく展開されていまして聞き応え充分です。

 ブルース・ロック丸出しのM7「It's Breaking Me Up」を皮切りに後半へと聴き進むつれ耳も慣れて来るのでしょうか、次第に彼らの繰り出す変幻自在の音世界に魅了されて行く自分に気が付くことになるんですよ。

 改めて聴いてみますと物凄く面白いです、これ。

 今現在、お気に入りの1曲と言いますとM12「Love Story」でしょうか。
 いえ、M13「Christmas Song」の少し可愛らしいギター・パートなんかも実に面白いですね。
 おっと、これらは追加収録曲なんですね。なるほど、シングル曲ならではのキャッチーさが光っているはずですよ。

 それでは、もう1度最初から聴いてみることにしましょう。
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by chitlin | 2007-06-12 00:11 | Pop/Rock