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by chitlin

Latte E Miele / Passo Secundum Mattheum (1972)

 盛夏です。唐突ではありますけれども、イエス・キリスト の“受難劇”を題材とした、Latte E Mieleの1作目のアルバム『Passo Secundum Mattheum』(1972)を採り上げてみます。
 ぷく師匠が以前、上京なさった折りに入手されたという逸品です。お中元としてトラックバックいたしますね。

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 その際のお話に感化されまして遅ればせながら紙ジャケットCDを探し回った訳でありましたが、当然の如く売れ残っている訳もなくいちるの望みをかけて意外と手近な店に飛び込んだところ、ごく普通に新品が売られておりました。
 そこでは勿論、荒くなった鼻息を必死に抑えまして、努めて冷静な振りを装い会計を済ませましたとさ。

 1曲目の序曲M1「Introduzione」からして何やら壮大なドラマの始まりを予感させ、M3「Ultima Cena」での奇抜な曲調で以てすぐさま引き込まれてしまう訳ですよ。

 大袈裟と言えば大袈裟であり、劇的と言えば劇的な展開を見せる間口の広さと言いましょうかサービス精神旺盛と言いましょうか。
 ある種の神々しささえ感じさせる彼らの音世界に対していちばん最初に聴いた際には少し驚いてしまいましたが、決して嫌ではありませんよ。

 M4「Getzemani」がこれまた奇想天外な展開を繰り広げておりまして、これからどうなるの?というところでばっさりと終わってしまうという煽り方も上手い、のかも知れません。
 と思いきや取って付けたようにM5「Il Processo」が。

 若干、尺が長いM6「I Testimoni(1 parte)」とそれに地続きのM7「I Testimoni(2 parte)」にしても、ピアノとけたたましいドラムス、そしてギターの絡みなどメリハリが効いていますので飽きさせない作りですし。

 あっという間に終わってしまうM9「Il Re Dei Giudei」には何やら男臭さが漂う荒っぽさが前面に押し出されておりますね。この情熱的なところからセクスィー部長を思わず連想してしまいました。
 終盤に轟くギター・ソロの音色にも心なしか男の色気を感じてしまいます。

 終始厳かなM11「Il Calvario」の仰々しい展開こそ彼らの真骨頂なのでしょうか。
 このM11「Il Calvario」と最後のM12「Il Dono Della Vita」までの彼ら自身が酔いしれているかのようなスケールの大きな演奏に飲み込まれそうになりまして、浴びせられているこちらもほろ酔い気分です。

 アルバム終盤に来て、まだまだこんな余力を持て余しているとは頭を垂れるしかございませんよ。いえ、本当に素晴らしい出来映えなんです。

 それから、追加収録曲のM13「Mese Di Maggio」なんかは素直に格好良いと思います、なんて好き勝手に書き連ねてしまいましたけれど、それくらいに聞きどころが山盛りの1枚なんです。
 この作品をひと言で言い表しますと、“俺は最初から最後までクライマックスだぜ!”でしょうかね。(←こじつけ)
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by chitlin | 2007-08-08 00:46 | Pop/Rock