The Ventures / The Ventures Super De Luxe (1996)
2007年 08月 13日
そんな最長不倒の現役グループ、The Venturesのベスト盤である『The Ventures Super De Luxe』(1996)を引っ張り出してみました。
The Venturesの全盛期を支えたドラマーのMel Taylorが亡くなった1996年に発売されたということには今頃になって気が付かされました。
確か、本当は山下達郎監修のベスト盤を狙っていたのですけれど2枚組なので二の足を踏んだのでしたっけ。あとはある意味、当たり前なのかも知れませんが加山雄三監修のベスト盤まで発売されている、と。
そうは言いましても選曲については概ね手堅いところを押さえていますので贅沢は言いますまい。
ベタなM14「Diamond Head 」が収録されていることですしね。
M18「(I Can't Get No)Satisfaction」The Rolling StonesやCarpentersをカヴァーしたM29「Top Of The World」とM30「Yesterday Once More」の収録には思わず首を傾げてしまうのですけれど、そこはやはりThe Venturesですね。
彼らの鉄壁の演奏は、百貨店内で流されているような毒にも薬にもならないBGMとは確実に一線を画す訳なのです。
堅牢なリズムが支えとなって伸びのあるギターの艶やかな音色を引き立てる、そんな簡潔にして最低限の演奏がさらに他のロック・バンドを置き去りにして行きます。
そうです、The Venturesが紛れもないロック・バンドであることを改めて認識させてくれます。
今年の夏も日本各所を廻っているかと思うとThe Venturesの辿って来た道程に敬服し、これからの行く末に乾杯ですね。