Hey Ho Let's Go!


by chitlin
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カテゴリ:Jazz( 35 )

2015-11-11

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by chitlin | 2015-11-11 15:15 | Jazz

Grant Green / Standards (1998)

 最初に世に出されたのが『Remenbering』(1980)という表題の日本盤とのことなのですね。
 Grant Greenが残した1961年録音の未発表音源集、『Standards』(1998)の出番です。

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 未曾有のMotown Records並とは言わないまでも、お蔵入り音源はBlue Note Recordsにも溢れている訳でして。

 Grant Green本人とベース、ドラムという珍しいと言えば大変に珍しいトリオ編成による肩の力が抜けた滑らかな演奏が本盤の最大の特徴です。
 この和やかな雰囲気というのにも格別のものがありますよ。

 簡潔にして小気味よいリズム隊ともどもGrant Greenによる文字通り、まろやかなギター演奏をたっぷりと堪能することが出来るのは勿論、M4「I'll Remember April」やM6「All The Things You Are」などで時折、垣間見えるラテンの味付けが心地良く響きます。

 日々の喧噪から逃れ、涼しい真夜中に耳を傾けるにはもってこいの1枚ですよ。
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by chitlin | 2007-09-17 00:21 | Jazz
 Blossom Dearieの自主レーベル、Daffodil Recordsからの2枚目がこの『1975 : From The Meticulous To The Sublime』です。
 可愛らしさをも超えた小悪魔的な歌声はきっと天然なんでしょうね。

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 今週の頭に、勤務先でやらかしてしまいまして。
 とんでもない失敗をしでかして、余計な仕事を増やしてしまったのです。

 一昨日などは蝉が鳴く中を朝の7時過ぎには出勤しまして、ひとり黙々と(実際にはうつらうつらと)作業に没頭しておりました。

 本日、どうにか決着させたのですけれども寝不足のために思考回路が働かないので、いつものようにつべこべと勝手なことを書き連ねることを控えて本作に身体を預けてみますと。

 眠たくなります。

 夜の帳に溶け込む小粋で小洒落た演奏もさることながら、彼女の歌声に普通ならば悶絶してしまうところなのですけれどまったりすることすらままなりません。

 そんなこんなで絶不調の状態にもかかわらず、さすがにM1「I'm Hip」やM3「Sweet Georgie Fame」、John Lennonに捧げたM5「Hey John 」にM10「Feeling Groovy-The 59th St.Bridge Song」Simon & Garfunkelといったあたりには揺さぶられます。
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by chitlin | 2007-07-26 23:24 | Jazz
 魅惑の(様々な逸話のせいで)テナー・サックス奏者、Stan Getzの『Stan Getz Plays』(1952)を聴いてみました。
 厳密に言えばVerve Recordsに残した1枚目ではないのですけれど、便宜上はそうなっています。

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 伴奏を務める面々は終始、抑え気味の演奏で寄り添うように応えています。逆に言えばStan Getzによって抑え込まれていたとも勘ぐることも可能ですけれども。

 こうなると彼の独壇場にほかなりません。
 収録曲のほとんどがスタンダード・ナンバーによって占められていますので、その歌心溢れるサックスの響きに思わずうっとりです。

 先週までの蒸し暑さとは打って変わって、ほど良くひんやりとした今夜にもしっくりと来る演奏の数々です。

 今年の真夏の夜にも大活躍すること間違い無しの1枚です。
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by chitlin | 2007-06-25 00:04 | Jazz
 怒濤のライヴ音源と静謐感が満ち溢れるスタジオ録音とで分け合う変則的なアルバム、John Coltraneの『Impressions』(1963)を採り上げてみます。

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 今年、2007年はJohn Coltraneが亡くなってから40年という大きな節目でもあるのですね。

 ジャズを聴き始めるに当たって当然、最初に触れるべき巨人のひとりとして意識し過ぎるくらい意識していた訳です。彼の求道者めいた姿勢に対して身震いを覚えたと言っても過言ではありません。
 初めて聴いたのがAtlantic Records時代のベスト盤でして、その次に一気にこの『Impressions』へと手を出してみたんです。

 そのただならぬ緊張感が漲るライヴ音源2曲は1961年11月に行われたニューヨークはヴィレッジ・ヴァンガードでの録音です。
 そして、安らかな雰囲気を堪能することが出来るスタジオ録音2曲がこれまた美しい代物です。

 2曲のライヴ音源のうちにM1「India」ついては、独特の東洋音階もさることながらソプラノ・サックスの音色にもEric Dolphyがぶちかますバス・クラリネットに対してもいつまで経っても居心地の悪さを感じずにはいられません。

 普段からベース・ラインを追いかける癖があるのですけれども、ここではふたりのべーシストの競演にも馴染めないでいます。
 ひとつのグループにべーシストがふたりと言えば、未だにNed's Atomic Dustbinの「Kill Your Television」が脳裏を過ぎります。(←古いっ)
 あのツイン・ベースの旨みが何だったのか判っていませんけれど。

 もうひとつのライヴ音源が15分にも渡る表題曲のM3「Impressions」でして、John Coltraneのはまるで何かに取り憑かれたかのように垂れ流す吹きまくるサックスとそれに真っ向勝負を挑むElvin Jonesによる千手観音の如きのドラミングに神々しささえ感じてしまいます。

 こちらでもEric Dolphyが張り切っていますし、演奏者たちの対話というよりは丁々発止の果たし合いですね、こうなりますと。
 擦り切れた神経に塩を塗りこんで更に逆撫でしてくれるかのような、そんなはた迷惑な長尺ライヴです。

 一転してM4「After The Rain」にはこれ以上ないほどに癒されてしまいます。
 上記のライヴ音源とは対照的にゆったりとしたものでして、疲弊した脳みそをほどよくほぐしてくれます。
 M2「Up 'Gainst the Wall」同様、以前に採り上げました『Ballad』(1962)に通じる安らかさです。

 異様なまでの緊張感が全体を支配しているライヴ音源については未だに取っ付き難さを感じてしまいますけれど、初めて聴いた頃と比べてみますとその奥深さと言いましょうか、面白さを多分に感じさせる1枚であると認識を新たにした次第です。
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by chitlin | 2007-05-30 22:04 | Jazz
  本日はChick Coreaの『Return To Forever』(1972)を棚から引き抜いてみました。
 “カモメのチック”と呼ばれる本作が真夏の暑い盛りに良く似合うことは言わずもがなではありますが、こんな春の柔らかな日差しの中で何気なく聞いてみるのもなかなかに乙なものです。

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 “フュージョンの先駆け”と呼ばれようとも、周回遅れの身にはそれが大して判らない訳でありまして、ラテン風味をまぶした演奏にゆったりと浸るのみです。 
 
 表題曲のM1「Return To Forever」の場合、非常に有機的で弾力性に富んだ長尺の演奏自体が聴き応えたっぷりという具合です。
 そしてまた、どういう訳か奔放さをも感じさせる辺りは憎らしいくらいです。

 続いて、ソプラノ・サックスを中心に静謐感に支配されたM2「Crystal Silence」と軽やかな女性ヴォーカルが踊る和みのM3「What Games Shall We Play Today?」を軽く流しまして。

 M4「Sometime Ago / La Fiesta」については、こちらでも女性ヴォーカリストが起用されているお陰で23分を超える長尺もまったく気になりませんね。むしろ、いつまでもこの音の波に微睡んでいたいと。

 鋭角的でありながら図太いベース・ギターの音が輪をかけて特徴的です。
 後半ではカスタネットが打ち鳴らされ、勿論ベース・ギターが唸りをあげるという加速度的な盛り上がりを見せるんですけれど、更にソプラノ・サックスの狂騒ぶりにも手に汗握る展開です。

 まったくの余談ではありますけれど、Chick Corea による冴え渡るエレクトリック・ピアノを聴きますとタモリが『タモリ倶楽部』にて披露した物真似とそのコツが思い出されます。
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by chitlin | 2007-04-30 00:37 | Jazz
 今回はBlue Note Recordsを代表するヴィブラフォン奏者、Bobby Hutchersonの初リーダー作『Dialogue』(1965)に挑戦してみました。

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 リーダー作だというのにそれとも処女作だからなのか、彼自身の自作曲がひとつとして収録されておりません。

 そうなりますと、かのSam Rivers (ss, ts, b-cl,fl,)やAndrew Hill(p)がどれほど活躍しているのかをじっくりと味わうことが出来る1枚と言えるのかも知れません。
 M2「Idle While」などはフルートの音が実に良い雰囲気を醸し出しています。

 新主流派だとかその旗手であると言われましても実際には未だ右も左も判らない状態です。同じヴィブラフォン奏者のMilt Jacksonと確実に一線を画するくらいは気が付くことですけれども。

 それ故に既成のハード・バップとは異なる潮流を作り出して行く気概のようなもの感じ取ることが出来そうです。ひょっとして、聴き手にそう思わせる音こそが新主流派たる所以なのでしょうか。

 M1「Catta」では、フロントを支えるリズムがいささか呪術的な様相だと思って聴いていますと次第に得も言われぬ心地良さへと変わって行くという不可思議な感覚に陥ります。

 Joe Chambers(ds)作だという表題曲のM4「Dialogue」については、ただでさえ戸惑う場面の多い本作の中にあって極めて抽象的な1曲です。現状ではお手上げです。

 追加収録曲のM6「Jasper」が躍動感に溢れ、いちばん耳馴染みの良い演奏のように感じました。
 これが先のM1「Catta」と同じAndrew Hill作というは意外です。
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by chitlin | 2007-03-17 23:56 | Jazz
 Ornette ColemanにとってAtlantic Recordsからの1作目である『Shape Of Jazz To Come』(1959)、邦題『ジャズ来るべきもの』を無謀を承知で聴いてみました。

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 今年で創立60周年を迎えるというAtlantic Recordsの膨大なカタログの中からジャズの名盤が親の仇のようにこれでもかと紙ジャケットCD化されました。

 こんな機会でもないとOrnette Colemanなどには手が伸びないものです。それから『My Favorite Things』John Coltraneのモノラル・ヴァージョンCDプレゼント・キャンペーンにも釣られてしまったという側面もなきにしもあらずなのです。

 そのOrnette Colemanと来ればフリージャズの旗手という先入観から身構えてしまっていたのです。実際に耳にしてみますと拍子抜けとは言わないまでも、突飛な嘶きもそこそこに意外なほどまっとうなモダン・ジャズが鳴らされています。

 解説にある“ビ・バップ以降に生まれた、最重要アルバムの1枚”と評されたように発売当時は衝撃的かつ革新的であったでしょうその音の佇まいが、今の耳では自然に聞き通すことが出来てしまうほどです。

 アルバムはOrnette Coleman(as)とDon Cherry(tp)との艶かしくさえあるユニゾンが映えるM1「Lonely Woman」で幕を開けます。
 演奏者たちが好き勝手にあらぬ方向に彷徨うこともなく、端々に醸し出される緊張感すら心地良く響くといった塩梅です。

 M7「Monk And The Nun」とM8「Just For You」の追加収録曲も合わせて永い付き合いになりそうな1枚です。
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by chitlin | 2007-02-27 01:09 | Jazz
 少々野暮なジャケット写真と相反するようにクラリネットの音色が心地良く響く、くつろぎの1枚であります『Cooking The Blues』(1955)を聴いてみました。

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 こんな夜には普段ならばまったく飲めないはずのバーボンを・・・やはり飲めません。そもそも常備しておりませんし。

 例えばスウィング・ジャズが隆盛を誇った時代にはクラリネット奏者も当たり前に大活躍していた訳です。
 実際にはBenny Goodmanくらいしか聴いていないのですけれども、彼の功績たるや大変に大きなものです。

 それがモダン・ジャズの文脈の中ではあたかもBuddy De Francoひとりが生き残ったかのような格好です。

 しかも、本作ではSonny Clarke(p)を中心とするトリオにTal Farlow(g)までが加わっているのです。おまけにそのSonny Clarkeがオルガンを担当している楽曲さえ収録されてもいます。
 こうなると聞かない手はありません。

 ただ、あまりにもすんなりと聞き進めることが出来るだけありまして、無味乾燥というのではなく後腐れも何もなきために不覚にも右から左へと通り過ぎて行くこともなきにしもあらずといった具合です。
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by chitlin | 2007-02-03 23:55 | Jazz
 文字通り、Grant GreenがBlue Note Recordsに初めて録音した楽曲を軸に据えた編集盤がこの『First Session』(2001)です。

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 その内の5曲が1960年11月録音でありまして、1961年10月録音のテイク違い2曲分のM6「Woody 'N' You」のみバックを入れ替え、ピアノにSonny Clarkを迎えています。
 これら全7曲は2001年に本盤が発売されるまで未発表だった訳です。

 彼のBlue Note Recordsからの最初のアルバム作品が『Grant's First Stand』(1961)なのですけれど、その表題曲であり本盤にも収録されているM4「Grant's First Stand」は当然これまでお蔵入りにされていたということです。

 せっかくの録音を没にしたのも、ひとえにAlfred Lionのお眼鏡に敵わなかったためでしょうけれど、つくづく厳しい判断を下す人物であると兜を脱ぐほかありません。

 ブルース色が強いのはその初めから変わらないところなのですが、収録曲にはオルガンが入らないために彼に対するおおよその印象とはまた違う一面が窺い知れます。

 例えば真夜中が似合いすぎる、もしくは真夜中に聴くという行為がしっくり来る『Idle Moments』(1963)とは異にしてギターの音色が埋もれることはありませんし、1960年録音の5曲にはWynton Kelly(p)とPhilly Joe Jones(ds)が参加しているだけあって粋なジャズ・ギター作品に仕上げられているくらいです。

 これと言ってギタリストのリーダー作を聴き込んで来た訳ではないのですけれど、本盤のような飾り気のない、ごくごく簡潔な作りも好ましく感じられます。

 それはそうと、執拗にリフレインを奏でるGrant Greenの代名詞とも言える奏法がここでは聞こえて来ません。
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by chitlin | 2007-01-17 23:19 | Jazz