Hey Ho Let's Go!


by chitlin

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 ラスタファリズムだとかOn-U SoundやらAdrian Sherwood制作といった予備知識もないにも拘らず、ただ単に紙ジャケット仕様CDでの復刻ということのみを言い訳にして購入に至りました。

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 長尺のM5「Sellassie I」ではThe Heart Choirがコーラスをつけ、ある種神々しい場面すらあります。

 隙間を活かした緩い音とBonjo Iのだみ声が相まって疲れた身体に心地よく染み込んで来ます。

 運良く当たりを引いた訳ですが、本作のように衝動買いの結果などということは極めて稀です。
 このような未知の音と出会うことの素晴らしさや醍醐味。この感覚を追い求めて日々身銭を切っていることを痛感する次第です。
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by chitlin | 2006-03-31 00:58 | Reggae

ゴーゴーガール

 1990年代前半と言えば、二十歳過ぎの頃です。『ウゴウゴルーガ』というテレビ番組を早朝から夢中になって観ていました。

 ウゴウゴにルーガという2人の小学生をCGを駆使した設定と特異なキャラクターとで取り囲み、30分枠の中で十数にも上る非常に過激かつ不条理なコーナーがジェットコースター級に目まぐるしく展開するという破天荒にして相当支離滅裂である上に先鋭的な子供番組でした。

 有名文学作品のあらすじを冷徹に追う「あさのぶんがく」を皮切りに、「おとのはくぶつかん」ではありとあらゆる物体が発する音の波形を提示。「おしえてえらいひと」では細野晴臣から飯島愛まで多岐に渡るその筋の第一人者が懇切丁寧に指導。「はだかでかがく」ではCG温泉に浸かったアイドルが様々な自然科学の法則を講義。

 「そうちょうばくしょうよせ」ではフジテレビの元アナウンサー、大坪千夏と駆け出しだった千秋がコンビを組み、「ちなつのへや」ではその大坪千夏が執拗なまでに放屁。

 「こんしゅうのどうよう」ではアイドルグループ、CoCoが抑制の効いたハウス版童謡を披露。エンディングテーマの「ショーガクセー イズ デッド」というタイトルもさることながら、これを歌うは空中元禰チョップの使い手の奥方、羽野晶紀であったりします。

 短命に終わった生放送の『ウゴウゴルーガ2号』の場合には、ウゴウゴくん憧れのCorneriusの小山田圭吾が全面的にバックアップ!

 NirvanaのKurt Cobainとって生涯最大のバンドがThe Vaselinesならば、我が身にとってコペルニクス的転回たるテレビ番組がこの『ウゴウゴルーガ』です。今の自分があるのもこの番組のお陰だと申し上げても過言ではありません。

 『サクサク』なんぞ足下にも及びません。

 さてと。

 枕が長くなりました。多忙を極めるこの時期に、ひょんなことから小耳に挟んでしまいました。

 ツッコミ担当のルーガちゃんとしてウゴウゴくんの尻を叩きつつ番組を引っ張った小出由華。

 もう二十歳ですか。

 写真集とDVDを発売する訳ですか、そうですか。

 色々な意味で大きくなった訳ですね。

 この4月からCSチャンネルで再々放送されるとのこと。あれから15年も経つ訳ですか・・・・・・(遠い目をしてみる)
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by chitlin | 2006-03-30 01:10 | 雑感
 来日公演に紙ジャケットCD発売というように再び日本列島を熱くさせているThe Rollimg Stonesです。便乗して、ここでは聴き慣れた『12×5』を採り上げてみます。

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 収録曲の半分以上が主にR&Bのカヴァー曲で占められているアメリカ編集の2作目です。ほぼ同時代のヒット曲も扱っていますが、穿った見方をするとイギリス出身の彼らがアメリカの少年少女に対し、綿々と紡がれたブラック・ミュージックの魅力を刷り込んだ側面もあるのかも知れません。

 カヴァー曲の中で出来映えが一番良いのは、ピアノが転がる軽快なM1「Around And Around」Chuck BerryとMick Jaggerの歌が冴えるM11「If You Need Me」Wilson Pickettでしょうか。
 また、M4「Time Is On My Side」は初期の立派な代表曲になりましたが、M8「Under The Boardwalk」の場合は逆立ちしてもThe Driftersに敵わないです。M6「It's All Over Now」にしてもThe Valentinos版を聴いた後では、カヴァーというよりもMick Jaggerの歌い口がコピーに近いと感じます。微笑ましいと言えますが。

 自作曲はまだまだ素朴な習作と言えそうな出来です。それでもM3「Empty Heart」やハープが絡みついたBooker T & The MG'sのようなM7「2120 South Michigan Avenue」には愛着を感じます。

 デビューして間もない、基礎体力をつける必要のあるこの時期に若武者たちが心の故郷Chess Studioで5曲の録音を敢行したことが、いかに貴重な体験として血となり肉となったかは想像以上のものでしょう。これもAndrew Loog Oldhamの手引きだったのでしょうか。
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by chitlin | 2006-03-27 00:08 | Pop/Rock
 10曲入りにもかかわらず収録時間は17分足らず、その上トータル・コンセプト・アルバムの体裁をとったデビュー作です。 

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 安っぽいストリングスが響くM1「Strings Songs」に期待を煽られて始まります。

 M2「Yukarin' Bass Featuring The Genbeat」、M4「Yukarin' Disco」そしてM9「Yukari'n' Bass」という三変化で要所を締めつつ、M5〜7「ユカリンピック2−1−3」のとぼけた連作を活かします。

 M3「Rockin' Off」ではDaniel Johnstonばりのリズムのずれ具合に拙い口笛を重ねて、表題通りの脱ロック宣言。

 M8「Raymond」は切ないくせに心地の良い、そして女の子らしく可愛い1曲です。

 遊び心満載にして可愛らしさ全開。そんな、くすぐったいくらいに愛くるしい本作を未だに愛聴しているという女性が存在するとすれば単純に嬉しいです。
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by chitlin | 2006-03-25 19:05 | J-Pop
 The Rolling Stonesの来日公演に参戦する代わりと言ってはアレですが。
 
 この来日公演に合わせて発売された紙ジャケット仕様CDの内の『Through The Past, Darkly (Big Hits Vol.2)』を手に取り、返すがえす眺めては愛でております。

 この作品に関する簡単な解説と収録曲についてはこちらに詳しいです。

 今日日、この選曲が有効かと言えば、そう言い切ることが難儀ではあったりします。

 ええ、眺めては弄くり回していますが、実際に聴いてはおりませんです、はい。
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by chitlin | 2006-03-23 23:36 | 雑感
 Hi Recordsを代表するシンガー、Otis Clayがシカゴ時代の1965年から1967年にOne-Derful Recordsに吹き込んだ音源をまとめた編集盤です。

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 本盤は鈴木啓志氏による監修にして、氏の解説が非常に参考になるCDです。かつてOtis Clay自身が選曲に携わりP-Vine Recordsから発売されたアナログ盤が元になっているとのことです。

 M3「I Don't Know What I'd Do」ではビートが強調され重量感溢れるバックの演奏にも圧倒されてしまいます。 
 また、M10「It's Easer Said Than Done」のように決してごり押しするだけではなく、丁寧に歌い切るM6「Tired Of Falling In And Out Of Love」やM16「That's How It Is (When You're In Love)」でも判るように硬軟使い分ける巧いシンガーでもあります。

 この1曲と言うと、冒頭に置かれた表題曲M1「I've Got To Find A Way」です。汗を飛び散らせながら烈火の如く歌い叫ぶ彼の姿が容易に目に浮かびます。

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by chitlin | 2006-03-21 22:58 | Blues/R&B
 ブリティッシュ・ロック特有の翳りが見え隠れするのと同時に大陸の雄大さも相俟って伝わって来る、実に渋い作品です。

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 Dave Mason自身は控え目な佇まいながら、Steve Winwoodと別れ単身渡米を敢行した男の決意や新境地を切り開いた先駆者としての意地を感じさせます。アメリカ南部の音楽に想いを馳せ、恋い焦がれた当時のGeorge HarrisonやEric Claptonが驚嘆する姿が目に浮かびます。

 何度も聴くつれ、The Beatlesの『Let It Be』(1970)に通じるものがあることに納得します。元々の「Get Back Sessions」も『Let It Be...Naked』(2003)も未だに聴いたことがないのですが。

 捨て曲など一切ありませんが、気持ちの良い横揺れに持って行かれるM3「Waitin' On You」や滋味溢れる「Sad And Deep As You」、勇ましい「Look At You, Look At Me」が目立ちます。

 音質改善を果たし、価格を抑えながらも変形ジャケットを再現したという復刻CDとしても申し分のない1枚です。

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by chitlin | 2006-03-19 23:37 | Pop/Rock
 名人を超えて「沖縄島唄の神様」と呼ばれた嘉手苅林昌が残した幾多の持ち唄の中から選りすぐったベスト盤が本作です。

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 敗戦直後より本格的に唄い始め沖縄の本土復帰後、1970年代中頃に日本ビクター社ほかに吹き込んだ音源です。

 録音の時期と場所がまちまちながらも彼の凛々しい歌と澱みない三線だけは変わりません。古くから唄い継がれて来た悲喜交々の島唄を自由自在に操る様は圧巻です。悠久の時間の流れを感じさせます。

 再生ボタンを押すだけで、部屋が沖縄時間に満たされます。
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by chitlin | 2006-03-18 22:12 | J-Pop

紙降臨

 The Rolling Stonesの紙ジャケットCDの発売は明日16日(木)です。個人的に、帯や箱の特典にさほど興味を持ちません。

 水曜日になると毎週のように、昼休みを利用して近場のHMVを巡回します。ダブルポイントサービス目当てですが、HMVは発売日に律儀です。


 店頭に並んでいるはずはないだろう

 いや、あれば購入しておこう

 あればあったで困るな、また散財だ

 そうは言っても、どうせいずれは

 そうだ、まだ絞り切れていない

 うわっ、置いてある、どれにしよう

 今更、US盤とUK盤の重複など判らない

 何となく知恵熱が

 当然、持ち合わせで足りる訳が無い

 いつまでこんな暮らしを・・・・・・


 結局、輸入盤SACD発売の時よりも多く購入してしまったような気がします。確実に多いです・・・
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by chitlin | 2006-03-15 23:43 | 雑感
 緊張感が張り詰めるImpulse! Records時代の諸作にあってはまったくの異色作です。

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 自作曲がないため音合わせもそこそこに、手短に録音を済ませたという割には一分の隙もなく、尚かつ優雅な音楽です。

 若干毛色が違うのが、複雑なリズムを持つアラビア風のM4「All Or Nothing At All」なのですが、John Coltraneの優しく響くテナー・サックスによって彩られた珠玉のバラード集です。
 特にM2「You Don't Know What Love Is」の囁くような甘いテナー・サックスの音色にほだされっ放しです。

 面子はJohn Coltrane(ts)、McCoy Tyner(p)、Jimmy Garrison(b)、Elvin Jones(d)という至高のクァルテット。

 夜明けにかけてじっくりと聴いてみるのも一興なのかも知れません。 あとはその身を委ねるだけです。

■追記
 紙ジャケット仕様のうえ、“ゴールドCD“なるものとして再発売されたので買い直した次第です。
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by chitlin | 2006-03-13 00:19 | Jazz