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by chitlin

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Agincourt / Fly Away (1970)

 陳腐なジャケット・デザインとは裏腹に清涼感と瑞々しさに満ちたフォーク・ミュージックを味わうことが出来る1枚です。
 更にはそこはかとなく薫るサイケデリックな匂いにも軽い目眩すら覚えてしまいます。

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 複数の楽器をこなす男性2人に女性ヴォーカリストを加えたイギリスの3人組、Agincourt の『Fly Away』 (1970)です。

 ドラムスが付くとなると、中にはM3「Get Together」やM5「Going Home」のような幾分中庸なギターポップ然とした楽曲も含まれています。

 確かに1980年代のギターポップを彷彿とさせる面がありますが、女性ヴォーカルも入るM1「When I Awoke」やM8「Take Me There」にM10「Dawn」、12「Kind Sir」などは途端に色彩豊かに映し出されます。
 彼らの魅力が全面展開して行く場面です。

 毛色が違うと言いますか妙ちくりんなM7「Mirabella」とM11「Barn Owl Blues」などを交える一方で、フルートが絡むM2「Though I May Be Dreaming」の醸し出す美しさは特筆に値するでしょう。

 加えて、M6「All My Life」とM9「Lisa」の儚げな雰囲気にも堪えられないものがあります。

 全体的に音質も良好とは言えず、いかにも自主制作という手作り感覚が丸見えです。隙間だらけの素人臭い演奏に違いありませんが、逆にそんな所に愛着が湧くものです。

 このCDにはふたつの追加収録曲が含まれています。前述のM2「Though I May Be Dreaming」とM5「Going Home」のそれぞれの別テイクです。
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by chitlin | 2006-11-29 00:28 | Pop/Rock

2006年新語流行語大賞

 本年の年間大賞語は・・・


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 イナバウアーに決定ですっ!!
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by chitlin | 2006-11-27 00:36 | 雑感

Rosinha De Valença (1973)

 師走に向けて第3弾の復刻シリーズの報も聞こえて来そうな“Som Livre Masters”には思わず悲鳴を上げる目を見張るばかりです。

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 そんな中から無頼派女性ギタリストRosinha De Valençaの1枚を選んでみます。
 全10曲、時間にして40分余りでRosinha De Valençaによるアコースティック・ギターの腕前をこれでもかと浴びせられます。 

 鮮烈な弦捌きが耳に飛び込んで来るM1「Caboclo Ubirantan」の場合、彼女の演奏だけでなく彼女を引き立てるバックの演奏陣の実力も相当なものです。
 彼女たちの鬼気迫るせめぎ合いというものが端々から伝わって来るのです。

 残念ながら強者揃いと思われる演奏者たちの詳細は判らず終いです。その簡潔過ぎるブックレットには最低限の基本情報だけしか掲載されていません。

 M5「Asa Branca」のようにとびきり爽やかなフルートがさえずる楽曲でひと息つきつつ、聴き進めて行くうちに後半になればなるほど妖しげな打楽器が多数、割り込んで来ます。

 やはり何はともあれ、定番のクィーカが効果的に使われています。
 当然のことながらお色気歌謡において期待される効果を発揮する役割とは根本的に隔世の感があります。どちらにしても際どさに変わりはないのですけれど。

 とにかくブラジル音楽の奥深さを窺わせ、尚かつ楽しませてくれます。
 何しろやたらと腕の立つRosinha De Valençaのことは女性版Baden Powellと呼ばれているそうです。

 そのブラジル音楽を聴き漁り始めてはみたもののポルトガル語に滅法弱いためでしょう、かの地の音楽事情には一向に疎いままなのです。
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by chitlin | 2006-11-26 23:10 | Brazil/Latin
 あのThe Millenniumの一員でもあったSandy Salisburyの数ある編集盤の1枚、『Falling To Pieces』 (2002)です。

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 Sandy Salisburyをきっかけとしてルルさんevergreenさんとで共同戦線を張ってThe Millenniumの音源を探ることを申し合わせてから、既に半年も経ってしまいました。

 その間、The Goldebriarsの幻のアルバム『Climbing Stars』が世界初CD化されたりしましたがThe Millenniumは勿論、彼の音源集だけでも様々に存在しているなどその道程は長いので、これも音楽を聴く楽しみのひとつとしましょう。

 先ずはRev-Ora Records盤に絞りまして、この『Falling To Pieces』を選んでみました。
 何しろ英米日と入り乱れて発売されていることに混乱の元がありまして、それぞれが大幅に重複していると知って尻込みしているところでした。

 ブックレットによりますと録音は1967年から1969年に股がっており、何とも贅沢なことに本家筋のThe Millenniumのメンバーが総出で協力しているといった次第です。音質にばらつきがありますが、きちんと作り込まれたバンド・サウンドです。
 未発表音源集とのことですが、デモ・テイクと呼ぶには完成度が高いためにほとんど違和感を覚えることはありません。 

 収録曲については、Curt Boettcherらとの共作曲も含まれますが、半数以上は彼自身の作品で占められています。

 一聴して、知りもしないあの夏の太陽の下で奏でられる柔らかなポップ・ソングたちという印象を思い描いてしまいます。
 アメリカ西海岸らしいきらきらと輝く開放感に降参してしまう思いです。 

 そうかと思えば意外と硬派な一面をも持ち合わせているようです。M6「Spell On Me #1と」M8「Spell On Me #2」などではオルガンの音も被せられ、ガレージ・バンドさながらの少々荒々しいものです。

 そんな時代がかった楽曲を織り交ぜつつも、概ね文字通り夢見るようなポップ・ソングで固められています。まさに至福のひとときを過ごすことが出来ます。

 取り立てて1曲を挙げる必要もないほどにどれも粒揃いの全21曲です。
 そうです、ブックレットにもSandy Salisbury作と記載されている「Lonely Girl」が本CDに実際には収録されていません。
 Sundazed Music盤の『Present Tense』Sagittariusに追加収録されている元曲なのでしょう。Rev-Ora Records側の単純な誤りなのかも知れませんが、残念なことです。

 因みにM2「All I Really Have Is A Memory」がThe Ballroomの『Preparing For The Millennium』(1998)にも収録されています。

 そんな中にあって後光が差すようなものが、最終曲のM21「I Touch The Sun」と言えます。極上のメロディーに加えて、Curt Boettcherのあの歌声をたっぷりと堪能することが出来るギターの弾き語りです。
 
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by chitlin | 2006-11-25 23:57 | Pop/Rock
 本作は幻の名盤解放歌集*ビクター編に当たる『ドラマチック・お色気・ブルース』です。

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 “すべての音盤はすべからくターンテーブル上(CDプレーヤー内)で平等に再生表現される権利を有する”

 この宣言通り、この世の果てに打ち捨てられた特異な歌謡曲の亡骸を掬い取るべく活動に勤しむ幻の名盤解放同盟。

 バブル崩壊後の経済状況の落ち込みよりも業が深い歌謡曲の一大絵巻として彼らが丹精込めてまとめ上げた編集盤シリーズを採り上げて行きます。

 のっけから『渚の歓喜(エクスタシー)』(1992)にて大々的に扱われた應蘭芳によるM1「ドラマチック・ブルース」が炸裂します。咽び泣くサックスを背に、その火照った身体をくねらせまくっています。
 ここまで来ると訳もなく怪物のように思えてなりません。

 さて、気を取り直しまして。

 間髪入れずにプティ・マミがM2「Baby Doll」とM3「Girl Friend」を連射、このデレデレぶりには被弾すること必至です。プティ・マミひとりの小芝居が妙に生々しいために、単なる疑似体験以上の手応えを感じさせてくれます。(←我ながら気色悪い)

 そんな興奮冷めやらぬ中、競演の経験もあるサンドラ・ジュリアンと池玲子がそれぞれにM4「サンドラの森」とM5「変身」で以て股間を直撃。

 M4「サンドラの森」は『セクシー・ポエム』(1972)に収録されている、比較的爽やかな1曲です。
 『恍惚の世界』(1971)にも収録されていないM5「変身」は雰囲気も抜群、演奏も非常に熟れたものですので大満足です。

 このなりふり構わない前半の流れには圧倒されるしか術がありません。

 中盤に来てM9「二つのコーヒー」、M10「二杯目のコーヒー」そしてM11「三杯の珈琲」という心憎い演出によってアルバム全体の構成に起伏が生じて、聞き手を飽きさせることがありません。

 M15「蝶々」やM16「キチ・きち・吉」となると途端にきな臭さが漂いますが、それ以外の収録曲はと言えば概ね水準の高いお色気度を誇っています。

 ビクター編のお色気歌謡集も今回で2枚目となりますが、その殺傷能力が低下するどころか輪をかけて貴殿を悩殺に至らしめること確実です。

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by chitlin | 2006-11-23 21:45 | J-Pop

Nirvana / Nevermind (1991)

 Nirvanaの『Nevermind』 (1991)が発売されてから既に15年の年月が経ってしまいました。彼らのこの2枚目のアルバムを聴き始めてから15年ということでもあります。

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 1991年の秋、ちょうど今頃のことだったのかも知れません。
 今は亡きヴァージン・メガストア新宿店が当時の丸井新宿店ファッション館の地下1階で営業していたその“Indies”コーナーにて頓知の利いたジャケット写真に吸い寄せられてしまいました。
 壁一面に本作のCDが面陳されていたことを今でも鮮明に記憶しています。

 全米チャートを駆け上がっていることが既に話題になってはいましたが、裏面に刷り込まれたSub Pop Recordsのロゴ・マーク自体は勿論、それが何を意味するかも知らぬままに買い求めました。

 この輸入盤CDにはシークレット・トラックとして、混沌の極みのM13「Endless Nameless」が収録されていますので、初回出荷分ではないことが判ります。

 ドラムスのビートが強靭な割には“売れそな殺伐”(©ロッキング・オン)よろしく、全体的に小綺麗な音に仕上げられていますし、前作の『Bleach』(1989)と比較するまでもなくその磨き込まれた音像は歴然としています。
 実際に収録曲の骨格は片っ端からポップです。よって、一切の風化から逃れることに成功しています。

 Kurt Cobain自身、ソングライターとしての資質を十分に自覚していた節があり、それなりの自己顕示欲をも抱えていたように見受けられます。

 そして、彼のあの声、荒んでいながらもあの糸を引くような声質にはひとたまりもありませんでした。一度耳にすれば決して忘れられない、ひどく印象的なものです。

 また、それらとは関係のないところで、負の感情に突き動かされ身を削るかのように絶叫するKurt Cobainに惹き付けられるのに時間は掛かりませんでした。

 頭のM1「Smells Like Teen Spirit」、その一発がすべてでした。

 当時、二十歳のその身にとってはそれで充分だったのです。

 暴走する「Territorial Pissings」から始まる後半の流れが妙に気が利いていることに今では気付いています。

 きっちりと爪痕を残して行くM9「Lounge Act」やそのやるせなさにうなだれるほかないM12「Something In The Way」にしても、M1「Smells Like Teen Spirit」を凌駕する勢いを持ち合わせています。

 中指を立てた姿をわざわざブックレットに掲載することが微笑ましかったり、その腕にK Recordsのロゴ・マークを彫ったKurt Cobainに未だに親近感を抱かずにはおれません。
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by chitlin | 2006-11-20 23:41 | Pop/Rock

Tina Brooks / True Blue (1960)

 不世出のテナーマン、Tina Brooks。Blue Note Recordsにリーダー作をたった1枚残して夭折したことから“幻の”という冠がつきまとう訳です。

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 その唯一のアルバム『True Blue』(1960)について、カタログ番号で言うと本作のひとつ前の『Open Sesame』Freddie Hubbardの6日後に、ピアニストとドラマーを入れ替えて録音されています。
 果たして、Alfred Lionの読みが見事に的中した逸品に仕上げられています。

 M6「Theme for Doris」以外はすべてTina Brooks作というのも頼もしい限りなのですが、熱気と躍動感が溢れるM2「Up Tight's Creek」を始めとして、全編に渡り直球過ぎるハード・バップが所狭しと並べられています。

 彼自身がR&B畑出身というだけあって、やおらブルース色が滲み出る独特の感覚が心の琴線に触れることも多々あります。
 その絶妙なテナー・サックスの音色に酔いしれるも良し、更に変幻自在のリズムに翻弄されるも良し。

 ハード・バップの正統派、王道、真髄など呼び方はどうでもよろしいのですが、まさに屈指のハード・バップ作品に違いありません。

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by chitlin | 2006-11-19 23:01 | Jazz
 出張とは言え、実際に京都や長野を訪れまして、秋の深まりを実感したついでに輪をかけて人肌恋しい思いに駆られるようになって参りました。
 こんな時期に自然と耳が欲する音というのが例えば、Colin Blunstoneの『One Year』(1972)です。

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 ブリティッシュ・ビートの名グループ、The Zombiesのリード・ヴォーカリストだったColin Blunstoneによる初めてのソロ・アルバムでもあります。
 夏から始まる、『一年間』という邦題もそのままの心境を綴った作品です。

 そのThe Zombies時代の盟友、Chris WhiteとRod Argentが制作を手掛けるとなれば、嫌が応にも期待が高まります。売上不振がグループ解散に繋がったという不幸な結末もあまりにも酷な話ですが。

 思わず溜め息を漏らしてしまうほどに流麗な編曲は優美なストリングスに顕著ですし、繊細で憂いを湛えたColin Blunstoneの歌声が何しろ白眉です。こんなに素晴らしい声の持ち主を他では見掛けることもありません。
 それ故に、絵に描いたように見事なブリティッシュ・ポップが止めどなく溢れ出す紛れもない逸品です。

 Tim Hardinのカヴァー曲、M2「Misty Roses」におけるたっぷりとした間奏がまた、得も言われぬ美しさを醸し出し、続いてストリングスのみを従えて歌い込まれるM3「Smokey Day」というこれら序盤の段階で完全に引き込まれてしまいます。

 止めはシングルA面曲でもあり、息を呑む美しさを湛えるM4「Caroline Goodbye」に打ちのめされること必至です。

 Colin Blunstone名義での1枚目のシングル盤のA面曲M6「Mary Won't You Warm My Bed」は思わず胸騒ぎを覚えるほどに素敵です。シングル曲だけあって弾けるポップな一面が大変に眩しいです。

 ちなみに今回の紙ジャケットCD化において件のシングル盤のB面曲に当たるM11「I Hope I Didn't Say Too Much Last Night」が追加収録されています。B面と言えどColin Blunstone作の佳曲です。

 以降、最後を締めるM10「Say You Don't Mind」まで徹頭徹尾、完膚なきまでに彼自身の美意識を貫いた作品で埋め尽くされている訳です。

 秋の夜長に切なさでひとり胸を締め付けられるのもまた一興、ではないでしょうか。
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by chitlin | 2006-11-18 10:36 | Pop/Rock

脱出

清々しい朝を迎え、ただいま一路、東京へ。 
紅葉のタイミングでもないようです。    
社に戻るという気がしませんが、仕方ありません。
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by chitlin | 2006-11-16 08:35 | 雑感

チェックイン諏訪

ただいま諏訪入りしました。
普段は無縁の出張の筈ですが、よりによって今月に入り2回目です。
という訳で、しばらく留守にいたします。

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by chitlin | 2006-11-13 21:52 | 雑感