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by chitlin

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  本日はChick Coreaの『Return To Forever』(1972)を棚から引き抜いてみました。
 “カモメのチック”と呼ばれる本作が真夏の暑い盛りに良く似合うことは言わずもがなではありますが、こんな春の柔らかな日差しの中で何気なく聞いてみるのもなかなかに乙なものです。

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 “フュージョンの先駆け”と呼ばれようとも、周回遅れの身にはそれが大して判らない訳でありまして、ラテン風味をまぶした演奏にゆったりと浸るのみです。 
 
 表題曲のM1「Return To Forever」の場合、非常に有機的で弾力性に富んだ長尺の演奏自体が聴き応えたっぷりという具合です。
 そしてまた、どういう訳か奔放さをも感じさせる辺りは憎らしいくらいです。

 続いて、ソプラノ・サックスを中心に静謐感に支配されたM2「Crystal Silence」と軽やかな女性ヴォーカルが踊る和みのM3「What Games Shall We Play Today?」を軽く流しまして。

 M4「Sometime Ago / La Fiesta」については、こちらでも女性ヴォーカリストが起用されているお陰で23分を超える長尺もまったく気になりませんね。むしろ、いつまでもこの音の波に微睡んでいたいと。

 鋭角的でありながら図太いベース・ギターの音が輪をかけて特徴的です。
 後半ではカスタネットが打ち鳴らされ、勿論ベース・ギターが唸りをあげるという加速度的な盛り上がりを見せるんですけれど、更にソプラノ・サックスの狂騒ぶりにも手に汗握る展開です。

 まったくの余談ではありますけれど、Chick Corea による冴え渡るエレクトリック・ピアノを聴きますとタモリが『タモリ倶楽部』にて披露した物真似とそのコツが思い出されます。
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by chitlin | 2007-04-30 00:37 | Jazz

Dinosaur Jr. / Fossils (1991)

 今回は泣くも子も黙る轟音ギターと甘過ぎる歌メロが掛け合わさるのが特長のDinosaur Jr.の『Fossils』(1991)です。

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 一世を風靡したグループの再結成もありふれたものになってしまった昨今ですけれど、遂にDinosaur Jr.も元の3人でアルバムを作り上げてしまったという話ですね。

 どうにもこうにもJ Mascisの厭世的な歌声を苦手としていますので、人気のある『Bug』(1988)と『 Green Mind』(1991)ですら売り払ってしまったこともあります。

 そんな中で未だに唯一持っているCDというのが、1980年代後半に在籍したSST Records時代の3枚分のシングル盤を併せたこの安直な編集盤です。
 ジャケット写真の趣味に付いて行けませんけれども、内容についてはシングル曲ばかりですから流石に粒揃いです。

 M1「 Little Fury Things」とM2「 In A Jar 」はいずれも『You're Living All Over Me』(1987)という2枚目のアルバム(←未聴です)にも収録されています。
 出だしこそ荒涼とした風景が広がりますけれども、意外にも穏やかな面を持つM1「 Little Fury Things」は1曲目に相応しい出来ですね。

 問題なのはPeter Framptonのヒット曲をカヴァーした、M3「Show Me The Way」ですよ。
 練習で頻繁に演奏していた1曲とのことですけれど、これがまた史上最低と呼んでも構わないほどに下品な仕上がりです。

 ベース・ギターはだらしなく間延びした音を繰り出し、汚物(失礼!)でもぶちまけているかのようなワウ・ギターをよそに酔っ払いというよりは変質者ががなっているような歌い回し。

 変態ですよ、これでは。

 勿論、嫌いではありませんよ。

 そんな訳で次のM4「Freak Scene」が先の悪夢のような光景を見事にひっくり返してくれます。

 ひと言で申し上げて、名曲ですね。カッ飛んだ轟音ギターに気怠い歌声がうまい具合に相俟って、キャッチーな旋律が紡がれております。
 強引さも心地よいギター・ソロなどは白眉ですし。

 このM4「Freak Scene」のB面曲のM5「Keep The Glove」の場合、その終盤に山場がありまして。
 轟くディストーション・ギターの音塊を背景にもう1本のギターがまるで頭のてっぺんに響いて来るかのように鳴らされていまして、渾然一体となったそれらを全身に浴びると思わず昇天しそうになります。
 この7インチ・シングルならば買っておけばよかったと、後悔したとかしなかったとか。

 意外と原曲に忠実だと思しきM6「Just Like Heaven」はThe Cureのカヴァー曲です。
 元々からしてメロディアスな楽曲ですし、出だしから1本、2本とギターの音が重ねられて行くのも印象深いものです。
 途中で無理やりテープを切り落とす終わり方も彼ららしいかなと。

 Lou Barlowの咆哮を聞けるM8「Chunks」ではハードコア・パンクという彼らの持つ根っこが露わになった1曲です。
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by chitlin | 2007-04-28 21:49 | Pop/Rock

若さでムンムン (1993)

本作は幻の名盤解放歌集*キング編に当たる『若さでムンムン』(1993)です。

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 “すべての音盤はすべからくターンテーブル上(CDプレーヤー内)で平等に再生表現される権利を有する”

 この宣言通り、この世の果てに打ち捨てられた特異な歌謡曲の亡骸を掬い取るべく活動に勤しむ幻の名盤解放同盟。

 失恋によって負った傷よりもはるかに深い歌謡曲の一大絵巻として彼らが丹精込めてまとめ上げた編集盤シリーズを採り上げて行きます。

 ロカビリー調の表題曲、M1「若さでムンムン」や三島由紀夫が歌う渋味が抜群のM3「からっ風野郎」を差し置いて前半の目玉は梅若クニコの2曲です。

 カントリーとドゥワップのコーラスが掛け合わさったうえに東北弁のラップで捲し立てるM5「バイバイ!狂育ママ」の気概と来たら、これ以上ないものですよ。
 続くM5「秋田荷方節」は英語による口上から始まり、三味線とタブラが絡む謎の異色作です。と思ったらその実、旅行先のインドでタブラ奏者とお手合わせした成果だということです。

 中盤からは歌謡曲に欠かせない要素のリズムものやムードものが続きます。ラテンのM7「ボンゴ天国」、ニューリズムのM8「東京キカンボ娘」とM9「ドドンパ舞妓はん」などが聞き物です。  
 M8「東京キカンボ娘」を歌う木の実ナナにはやはり得も言われぬ溌剌としたものがあります。

 そのほかに目立つのは、きっちりと作り込まれたアイドル歌謡のM14「青い渡り鳥」に破れかぶれなM15「心臓破りの恋」(!)。
 更に追い討ちをかけるように続く、ちっともローックぢゃないダークダックスのM16「小唄ロック」や意気込みの割には軽い歌い口のM17「やったるで!」といったところでしょうか。

 最後を締めるのはエレキ・ギターの神様、寺内タケシです。
 特にM19「羅生門」では流石に大御所らしい壮大なスケール感を湛えております。
 何かこう神通力のようなものが確実に働いておりますね、これは。冒頭からサイケデリックな感覚さえ漂う逆回転ギターに導かれて、ひとつの小宇宙が形成されて行く様子を見せつけられているかのようです。

 強者揃いの幻の名盤解放歌集にあって、本盤がちと薄口なのはやむを得ないことでしょう。そうは言っても、ちょっとやそっとでは聞くことの出来ない歌謡曲がズラリと並んでいますしね。

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by chitlin | 2007-04-25 23:49 | J-Pop
 David Crosbyにとって初のソロ・アルバム、『If I Could Only Remember My Name』(1971)のご紹介です。

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 ジャケット・デザインに見合う幻想的なアルバムでして、一風変わった独特の浮遊感がいちばんの特徴でしょうか。
 これもまたひとつのサイケデリック・ロックです。

 古巣のThe ByrdsではついついGene ClarkやRoger McGuinnに耳を奪われがちなんですが、ふと紛れ込んだ「Everybody's Been Burned」や「Triad」などのDavid Crosby作品にハッとさせられる訳です。

 そんなThe Byrds第三の男はなかなかにしたたかで、本作では多数のゲストの惜しみない協力を仰いで、よそでは味わえない不思議な音楽を展開していますね。

 M1「Music Is Love」やM4「Laughing」には祝祭的な雰囲気すら醸し出す美しさが溢れています。
 反対にM2「Cowboy Movie」はいきなり8分を超える長尺のうえ、沈痛な重たさが伝わって来るような激しい1曲です。

 M3「Tamalpais High (At About 3)」とM7「Song With No Words (Tree With No Leaves)」はスキャットのみで綴られるというちょっと変わった曲です。それが作品中のほど良いアクセントとなっています

 M6「Traction In The Rain」は目眩を起こしそうな美しさを持っていまして、想像力豊かな音世界とはこのことでしょう。オートハープの音がきらめき、優しいコーラスが敷き詰められてといった塩梅です。

 M8「Orleans」は2分弱ながら、圧倒的に美しいコーラスが駆け抜ける1曲です。 

 細々と書き連ねてしまいましたが、1960年代末の残り香が漂う何とも香ばしい作品です。
 即効性はないのかも知れないが、じわりじわりとサイケデリックな感覚に浸ることが出来ます。

 1枚を通して聴いてみると、混沌としながらも繊細ではたまた幻想的でもあるという様々な要素が薄紙のように折り重なってDavid Crosby独特の音世界が構築されています。
 そこは当然、Grateful DeadとJefferson Airplaneの面々やNeil Young、Joni Mitchellたちの尽力があってこそなんでしょうね。
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by chitlin | 2007-04-23 22:36 | Pop/Rock

ぽっきー その3

ひゃっ
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by chitlin | 2007-04-22 00:56 | 雑感
 The ImpressionsのABC-Paramount時代の作品群が紙ジャケットCD化されましたので、その中から3枚目の『People Get Ready』(1965)を聴いています。

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 シカゴ・ソウルの先鞭をつけただけでなく、ソウル・コーラスを完成させたということなんですから画期的な作品には違いありません。
 後身のヴォーカル・グループに与えた影響の大きさと言ったらそれはもう計り知れないものがあります。
 Ace Recordsから『Impressed : 24 Group Inspired By The Impressions』(2004)なんてという優れた編集盤まで発売されているくらいですし。

 M2「Emotions」とM6「Can't Work No Longer」については録音の時期が古いそうで、流れを損なってしまっている気もしないではないのですけれども、ほかの収録曲がそれを補って余りある出来映えなんです。
 軽快なダンサーのM11「Get Up And Move」でピシャリと締めるこの快感。

 それはそうと、全12曲がCurtis Mayfieldの手によるオリジナルです。
 The Beatlesの『A Hard Days Night』が1964年発売ですから、いかに当時からCurtis Mayfieldが才気走っていたかということです。
 この時代のR&B界でもまず考えられないことですし。

 その中でも突出していると言えばそれは表題曲のM7「People Get Ready」にほかならない訳ですけれども、歌の内容はゴスペルそのものです。
 凛とした崇高な佇まいには堪らないものがあります。ある種、近付き難いほどです。
 それも当然のことですよね。時期的にも公民権運動の末に生み出されたようなアルバムと言っても良いのでしょうし。やはり、そういった背景を身近に感じられるとはとても言えない訳です。

 R&B界にあって輪をかけて気高さを感じさせるCurtis Mayfieldはシンガー、ギタリストとしての実力は勿論なんですけれど、そんな枠をも飛び越えてアーティスト、クリエイターとしての才能にも溢れる理想の紳士。
 決して荒々しく歌うことのない滑らかな歌い口が聞き手を優しく包んでくれるのは勿論のことですけれど、それと同時に彼の懐の深さ、芯の強さすら感じます。
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by chitlin | 2007-04-21 23:34 | Blues/R&B

18 Wheeler / Suncrush (1993)

 Creation Records傘下ながら、人知れず短命に終わったAugust Recordsから発売された18 Wheelerのシングル盤、『Suncrush 』(1993)です。

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 少しばかり落ち込んでいた今日この頃、オオシマさんの記事に出くわして気持ちが上向いて来ました。オオシマさん、どうもありがとうございました。

 好評を博したというデビュー・シングルを抜けぬけと素通りしてしまっていますが、この2枚目のシングルさえあれば大満足というくらい素晴らしい出来栄えです。

 表題曲のM1「Suncrush」には我らが女神、Idhaが全面的に参加していましてヴォーカルを分け合っているんですよ。
 ペダル・スティールの音がたなびくカントリー風味は彼女の『Melody Inn』(1994)にそのまま通じるものがありまして、まさに適役ですね。
 この爽やかさと甘さの絡まり具合が堪らないっす。

 またもやペダル・スティールを取り入れたM2「Yer Eyes」がどう転んでも独特の爽やかカントリー路線の1曲です。
 前半のこれら2曲は申し分のない清く正しく朗らかなギターポップなのです。

 意外なまでにハードな感触を露にした疾走ナンバーのM3「Falling Out Of Love」に続くのがM4「Some Things Last A Long Time」です。
 不思議というか驚きというか、この4曲目はあのDaniel Johnstonのカヴァーなんです。

 18 Wheelerと彼の音楽というものがどうしても結びつかないのですけれども、ここでは清らかなギターポップとは着かず離れずの彼岸の音が鳴らされています。
 本家と比較にならないほどに柔和な仕上がりな訳ですけれど、意外性に富んだ選曲です。

 そんなこんなでこれ以降のアルバムも何も聞いたことがないのですけれど、この1枚で以て既に満腹状態なんです。
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by chitlin | 2007-04-20 00:56 | Pop/Rock

お初です

 上野樹里がおなら体操で歌手デビュー

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 あの“おなら体操”で!?
 
 それは思い切ったご選択ですねぇ。
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by chitlin | 2007-04-18 21:50 | 雑感

お疲れーうどん

 5人目のビートルがアップルを去る

 少々、古い話になってしまいましたが、Neil AspinallがApple Corpsを辞めたそうです。
 お疲れ様でございました。

 これはApple Inc.との決着がきちんとついたということを意味するのでしょう。
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by chitlin | 2007-04-18 21:28 | 雑感

ダブルインパクト

 
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 か、完璧だ・・・!









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 うはっ!
 食べられたいっ!!





 どちらも方向性は間違っていませんね。
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by chitlin | 2007-04-16 00:26 | 雑感