Hey Ho Let's Go!


by chitlin
 問答無用の名盤中の名盤『The Velvet Underground & Nico』(1967)でございます。改めて手に取ってみますと、名義も表題と同じThe Velvet Underground & Nicoであることを知るに至ります。そして、バナナのジャケットにはなぜだか大きく“Andy Warhol”の名が。

e0038994_23561722.jpg

 今から40年も前の作品とは思えないほど新鮮に聴くことが出来ました。

 ポップなM8「There She Goes Again」に気持ちを持って行かれるのだろうと思いきや、収録曲はどれもこれも強烈な印象を残さないものなどひとつとしてないのでした。

 敬遠しがちだったM10「The Black Angel's Death Song」、だめ押しの長尺曲M11「European Son」を含めてアルバム全体を通して聴いてみますと、その構成にも抜きん出たものがありまして、ながら聞きを決して許さない全11曲です。

 初めて本作を聴いたのは日本盤CDでありまして、記憶が正しければジャケットにグループ名が更に大きく刷り込まれたレイアウトのものでした。
 17歳か18歳の時です。

 危険で不気味な雰囲気に触れ、実際に物騒な内容を味わうことに背徳行為と言ったらいくら何でも大袈裟過ぎるのですけれどこか後ろめたいような、それでいてひとり悦に入ったりと様々な感情がないまぜなっては惚けた心境に陥ったり、いたずらに感覚を研ぎ澄ませたりといった始末でした。
 精一杯、背伸びをしていた訳です。

 今となってはもっと冷静に・・・・・・なれそうにもありませんでした。
[PR]
# by chitlin | 2007-01-27 23:56 | Pop/Rock

Commercial Beauty 2007

 “新垣結衣 彼女の大事な“ルーツ””

e0038994_23443571.jpg



 天使よ・・・!
[PR]
# by chitlin | 2007-01-26 23:47 | 雑感
 これぞディープ・ソウルという滋味溢れる歌の数々を聞かせてくれるWillie Hightower。名前負けするどころか逆に堂々とそそり立つ貫禄のソウル・シンガーです。
 その内容も濃厚な編集盤CDを採り上げてみます。

e0038994_23291535.jpg

 Candi StatonがFame Recordsに録音した音源が正規にCD化されまして話題を呼んだことがありました。
 続いてWillie HightowerのCapitol RecordsとFame Records時代の音源をCD化したのが同じHonest Jons Recordsです。ただし、安価で入手が容易な盤はCCCDですので注意が必要です。

 その歌唱にSam Cookeからの影響が認められることは衆目の一致するところではありますが、滑らかさや艶やかさというのではなく、より泥臭さが滲み出た格好です。

 横揺れのM1「Walk A Mile In My Shoe」からしてこくのある歌い口。酸いも甘いも噛み分けた深みのある歌心が身に染みます。

 Fame Records音源の俗に言うマッスルショールズ・サウンドにしても、何とまあ豊穣なものなのでしょう。力強く厚みのあるバックトラックが頼もしい限りです。

 そして、充実の本盤を締めくくるのがM18「For Sentimental Reason / You Send Me」でして、Sam Cookeゆかりのメドレーに止めを刺します。
 愛情に満ちたこの名カヴァーを聴けば聴くほどに涙腺が緩みます。
[PR]
# by chitlin | 2007-01-25 23:29 | Blues/R&B

ほほほーい

 Daniel Johnstonの暮らしぶりを追ったドキュメンタリー映画、『悪魔とダニエル・ジョンストン』のDVD化が決定いたしました。

e0038994_231887.jpg

 うっかり見逃していたところに朗報です。
[PR]
# by chitlin | 2007-01-23 23:04 | 雑感
  1980年代末のイギリス全土を揺るがせたデビュー・アルバム『The Stone Roses』(1989)が発売されてから2年。一向に次作が出来上がって来る気配が見えないところを突いてSilvertone Recordsが火事場泥棒のように発売したシングル盤です。

e0038994_23373112.jpg

 金字塔とも言うべき『The Stone Roses』の幕開けを告げるのが、厚かましくも“憧れられたい”などと高らかに歌われる「I Wanna Be Adored」なのです。
 このM3「I Wanna Be Adored 7" version」は単純に冒頭のインダストリアル・ノイズを切り落とすという安易な編集がなされています。

 M2「Where The Angels Play」については、“世界戦略へ向けて云々”といったプレス・リリースを目にしました。
 しかしながら、画期的な我流ファンクの『Fools Gold』(1989)の発売の後では『The Stone Roses』録音時の没曲のようにしか聞こえないこの手の音源を捩じ込んだのは明らかに苦し紛れとしか思えません。
 この楽曲自体は良く出来ていますけれども。

 そこで本盤の肝がまさにM4「Sally Cinnamon Live At The Hacienda」と言えます。1989年2月27日の録音ということですから、『The Stone Roses』発売前夜であることも手伝って彼ら自身も演り慣れた「Sally Cinnamon」をそつなくこなしています。

 とは言ってもIan Brownの音痴ぶりが炸裂し、グルーヴの要であるReniでさえブリッジの部分でもたつくという失態を犯してしまっています。ミス・トーンもそのままのやけに生々しくも荒削りなライヴ・テイクに違いありません。

 それでもこの楽曲自体の魅力は損なわれず、それどころかむしろ公式テイクよりも何倍も光り輝いて聞こえて来ます。

 彼らの残した音源をすべて聴き倒した訳ではありませんが、いちばん思い入れの深い1曲です。

 力強く刻まれるビートがしなやかに弾んで行く一方で甘酸っぱい旋律が一面に香るという奇跡的な邂逅に胸が空く思いでいっぱいです。

More
[PR]
# by chitlin | 2007-01-21 23:40 | Pop/Rock
 伝説のギタリスト、だなんていう枕詞も軽々しく聞こえてしまう山口冨士夫のソロ・アルバム、『ひまつぶし』(1974)で以て暇を潰してみました。(←正午過ぎまで惰眠を貪っていたら、すぐに日が暮れてしまったのでというより曇り空でしたけれど)

e0038994_23474622.jpg

 ひと言で申し上げると、ロックン・ロール。

 それも小気味良いなどという甘っちょろい度合いを遥かに超えて切れ味鋭いロックン・ロールです。 

 また、そのひと言に留まらず、実際の内容としてはロックン・ロール一本遣りということもないのです。

 さすらいのM3「おさらば」や哀愁たっぷりのM5「泣きたい時には」があれば、ハープが冴えるブルースのM7「誰かおいらに」に続きなぜだか児童がユニゾンで歌うM8「それだけ」という毛色の変わったところなどなどが入り交じっております。

 更にM11「Can Not Wait」以降、3曲のライヴ音源が追加収録されています。
 とにかく音質が悪いので、危なっかしい雰囲気も倍増です。

 1970年代中盤の日本にこんなにも熱いロックン・ロールが存在していたという事実。

 こうなりますと『ひまつぶし』なんていう表題が逆説的な意味合いを帯びて来る訳です。
[PR]
# by chitlin | 2007-01-20 23:48 | J-Pop
 希代の名レーベル、53rd & 3rd Recordsから放たれたシングル曲を掻き集めたオムニバス盤の第2弾が不意に発売されたのが2000年でした。
 言うまでもなく第1弾の『Fun While It Lasted...』(1990)で出尽くした感がありますので、本盤の食い足りなさはどうしようもないことでしょう。

e0038994_23334127.jpg

 カタログ番号の頭に付けられたAGARRは“As Good As Ramones Records”の略のことであることは知る人ぞ知るというやつです。この辺りからも53rd & 3rd Recordsの出自を窺うことが出来ます。

 初っ端から気の抜けるThe VaselinesのM1「Molly's Lips」はNirvanaにカヴァーされたことからも人気爆発の1曲ですが、この原曲では“パフッ パフッ”と鳴らされるクラクションが逆にあざとさを醸し出しているものの、その可愛らしさに抗うことは難しいものです。
 さらにM8「Jesus Don't Want Me For A Sunbeam」もNirvanaによってカヴァーされておりまして、彼らの『MTV Unplugged in New York』(1994)に収録されています。

 本盤の最後を締めるM15「Sex Sux (Amen)」に至っては、Eugene Kellyが後に結成したEugeniusとしての来日公演の際に凶暴版とも言うべき激しさで再演していまして、大いに観客を沸かせました。

 未だ元気に現役続行のBMX Banditsは当時、順調にシングル盤を発売しています。
 本盤には2枚目のシングルからM4「The Day Before Tomorrow」が、3枚目の『Figure 4』(1988)からはM11「In Her Hair」が選ばれています。

 そのBMX Bandits以上に安定した活動を続け、単独アルバム『Rock Legends Vol.69』(1987)まで発売したTalulah Goshは本盤で3曲も採り上げられています。
 しかしながら、ここに収録された楽曲の出来映え以上と言えるものも当然の如く存在しますので、件のアルバムも聞き逃すことは出来ません。

 The Groovy Little NumbersのM5「Happy Like Yesterday」がこれまた、いつ聴いても古びることのない好曲です。思わず胸が高鳴ります。

 本盤によって目出度く初CD化と相成ったM7「Golden Showers」はThe Boy Hairdressersが唯一残した12インチ・シングルの表題曲です。

 Teenage Fanclubの母体とも言うべきこのThe Boy Hairdressers、桁こそ違えどスーパー・グループと呼んでも差し支えないほど錚々たる面々が名を連ねています。

 現代アートに携わっているというヴィブラフォン担当のJim Lambieのほか、The Groovy Little NumbersやSuperstarという本業以外に助っ人として大活躍したJoe McAlinden、現在はNice Manとしてソロ活動を行っているFrancis MacdonaldはTeenage Fanclubの初代ドラマーですし。
 勿論、Norman BlakeとRaymond McGinley率いるTeenage Fanclubも健在です。

 肝心のM7「Golden Showers」(←お小水ということでよろしいのでしょうか)について、歌も演奏も稚拙です。サビらしいサビもなく間延びした旋律が展開されるのですが、才能のひと欠片を感じさせる佳曲です。
 たいていThe Beach Boysが引き合いに出されるようですが、それでは贔屓の引き倒しではなかろうかと感じます。

 彼らの公式音源としては、前作『 Fun While It Lasted...』に件の12インチ・シングルより「The Assumption As An Elevator」が収録されたので、残るは「Tidalwave」のみとなります。

 おそらくこの楽曲を聞く機会はないのだろうと半ば諦めています。数年前に店頭にて『Golden Showers』(1987)を手に取った際には感激してしまいました。勿論、おいそれと購入することが出来る価格ではありませんでした。

More
[PR]
# by chitlin | 2007-01-19 00:52 | Pop/Rock
 文字通り、Grant GreenがBlue Note Recordsに初めて録音した楽曲を軸に据えた編集盤がこの『First Session』(2001)です。

e0038994_2345672.jpg

 その内の5曲が1960年11月録音でありまして、1961年10月録音のテイク違い2曲分のM6「Woody 'N' You」のみバックを入れ替え、ピアノにSonny Clarkを迎えています。
 これら全7曲は2001年に本盤が発売されるまで未発表だった訳です。

 彼のBlue Note Recordsからの最初のアルバム作品が『Grant's First Stand』(1961)なのですけれど、その表題曲であり本盤にも収録されているM4「Grant's First Stand」は当然これまでお蔵入りにされていたということです。

 せっかくの録音を没にしたのも、ひとえにAlfred Lionのお眼鏡に敵わなかったためでしょうけれど、つくづく厳しい判断を下す人物であると兜を脱ぐほかありません。

 ブルース色が強いのはその初めから変わらないところなのですが、収録曲にはオルガンが入らないために彼に対するおおよその印象とはまた違う一面が窺い知れます。

 例えば真夜中が似合いすぎる、もしくは真夜中に聴くという行為がしっくり来る『Idle Moments』(1963)とは異にしてギターの音色が埋もれることはありませんし、1960年録音の5曲にはWynton Kelly(p)とPhilly Joe Jones(ds)が参加しているだけあって粋なジャズ・ギター作品に仕上げられているくらいです。

 これと言ってギタリストのリーダー作を聴き込んで来た訳ではないのですけれど、本盤のような飾り気のない、ごくごく簡潔な作りも好ましく感じられます。

 それはそうと、執拗にリフレインを奏でるGrant Greenの代名詞とも言える奏法がここでは聞こえて来ません。
[PR]
# by chitlin | 2007-01-17 23:19 | Jazz

Window / Window (1974)

 これまたとんでもない掘り出し物に巡り合いました。
 清涼感たっぷりの健やかなアコースティックな演奏を背に女性ヴォーカルがたおやかに宙を舞う、Windowの唯一のアルバム『Window』(1974)をご紹介しましょう。 

e0038994_2345840.jpg

 昨年の秋に購入し聴取したところ好印象すら抱いたものの、取り立てて感銘を受けるほどではありませんでした。
 先日、Major Arcana を採り上げた際に反響をいただきまして、期待も込めまして同じRadioactive Recordsから復刻された本盤に改めて耳を傾けてみた次第です。
 それが何とも晴れがましい音世界を目の当たりにする結果となりました。

 8曲目と11曲目ではピアノの伴奏のみで伸びやかな歌声が披露されているのですけれど、伸びやかと言えば10曲目の方でして、実に清々しい1曲です。

 白眉はドラムスの入らない3曲目と思いきや、続く4曲目の爽やかさにも参ってしまいます。
 と申しますよりも仄暗さを感じさせる2曲目以外は見事なまでの快さが感じられるのです。それはもう尋常ではありません。

 ジャケット裏面にはWindowの面々と思しき人物たちが写真とともに紹介されてはいますが、ゲストも入り交じっている様子のために実際のところは判然としません。
 このようにまともな情報を得られないうえに、何と収録曲名すらさっぱり判らないのです。どこにもクレジットが存在しないのです。

 アメリカ西海岸産であろうという見当くらいはつくのですけれど、一陣の風を送り届けてくれるこのアルバム、内容としてはまったく派手なところがありません。
 むしろそのジャケット・デザイン同様にいたって地味としか申し上げられないのですけれど、衝撃の1枚であることは確かです。

 件のRadioactive Recordsが“Folky/Psych”と謳うようなサイケデリックな匂いを感じることはありません。
 また、その折り目正しい清らかな女性ヴォーカルについてLinda PerhacsやVashti Bunyan、Joni Mitchellが引き合いに出されているのですが、まさにJoni Mitchellに比肩するほどの歌声です。
 以前に採り上げたRuthann Friedmanをも上回るでしょう。

 そんな調子で全14曲があっと言う間に身体を浄化してくれるような、これだけの逸品が埋もれていたとは大いなる損失です。
[PR]
# by chitlin | 2007-01-15 23:50 | Pop/Rock

再臨

 大相撲初場所の中日である本日、テレビ中継にデーモン小暮閣下がゲスト解説者として出演しました。

 ファン歴300年を自称しているだけあって、その見識の高さに舌を巻いてしまいました。
 前回の出演時にもアナウンサーと一緒になって高度な相撲談義に花を咲かせたそうな。

 意外にも大相撲観戦が好きです。精々、テレビ中継を眺める程度ではありますけれど。
 技術的なことやその歴史などは判りませんが、何か植え付けられたものがあるのです。

 小学校低学年から中学年にかけて、1980年前半という時期があの“小さな大横綱”千代の富士の全盛期と重なります。
 また、若乃花と貴乃花とは同世代であることも加味して、“若貴ブーム”に乗じて熱くなっていました。学生時代の同輩にやたら大相撲に詳しい者が居たこともありました。

 せっかちな性分のせいなのでしょう、短時間で勝敗が決まる点が何よりも大きいのかも知れません。

More
[PR]
# by chitlin | 2007-01-14 19:55 | 雑感