Hey Ho Let's Go!


by chitlin
 緊張感が張り詰めるImpulse! Records時代の諸作にあってはまったくの異色作です。

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 自作曲がないため音合わせもそこそこに、手短に録音を済ませたという割には一分の隙もなく、尚かつ優雅な音楽です。

 若干毛色が違うのが、複雑なリズムを持つアラビア風のM4「All Or Nothing At All」なのですが、John Coltraneの優しく響くテナー・サックスによって彩られた珠玉のバラード集です。
 特にM2「You Don't Know What Love Is」の囁くような甘いテナー・サックスの音色にほだされっ放しです。

 面子はJohn Coltrane(ts)、McCoy Tyner(p)、Jimmy Garrison(b)、Elvin Jones(d)という至高のクァルテット。

 夜明けにかけてじっくりと聴いてみるのも一興なのかも知れません。 あとはその身を委ねるだけです。

■追記
 紙ジャケット仕様のうえ、“ゴールドCD“なるものとして再発売されたので買い直した次第です。
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# by chitlin | 2006-03-13 00:19 | Jazz

ネコピ

 イエズス会士であり学者でもあったAthanasius Kircherによって考案されたというネコピアノ。

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 音程の異なる声を持つ猫をそれぞれに閉じ込め、鍵盤と連動した釘がその尻尾に刺さることによって猫が鳴き声をあげるという仕組みとされています。

 個人的に犬派という立場とは言え、実用化されなかったことを願うばかりです。
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# by chitlin | 2006-03-10 00:11 | 雑感
 デトロイトを拠点として活動していたという姉妹のキッズ・グループです。

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 溌剌としたヤング・ソウルのM8「I Believe In Miracles」がフリーソウル・シーンにおいて堀り起こされ瞬く間に定番と化し、イギリスのクラブのフロアを揺るがせるまでに至ったとされます。

 Johnny Bristolの息がかかっているとは言え、そのM8「I Believe In Miracles」とM6「Boy, You're A Dynamite」の2曲の出来があまりにも際立っているために他の収録曲が文字通り霞んで聞こえます。
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# by chitlin | 2006-03-08 00:11 | Blues/R&B
 時節柄、中期のThe Beatlesの影響を引き摺ったブリティッシュ・ビートにほんのりとサイケデリックな風合いを匂わせるGrapefruitの1作目です。

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 ベーシストのGeorge Alexanderがほとんど手掛けたシングルAB面曲をアルバム1枚分に見繕ったと思しき本作ですが、Tony Rivers & The Castaways出身者も居るだけあってコーラスも厚く、一方でメロトロンさえ轟いています。

 しっとりと落ち着いた風情のM6「Lullaby」、M9「This Little Man」、M11「Theme For Twiggy」などをサビでの掛け声が印象的なM1「Another Game」、日本でヒットしたというM3「Elevator」、The Four Seasonsのカヴァー曲M5「C'mon Marianne」やM7「Round Going Round」、M10「Ain't It Good」など押し並べてキャッチーな楽曲群で綴じ込んだ造りです。  

 CDに追加収録のM13「Dead Boot」はデビュー曲M8「Dear Delilah」のB面曲であり、今にも事切れそうな物悲しい小品です。

 かのApple Recordsと出版契約を結びながら、Terry Melcher制作の上RCA Recordsからのシングル盤発売というのも巡り合わせの悪さを感じさせ、当時、殊更に話題にならなかったという残念なグループです。

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# by chitlin | 2006-03-05 00:21 | Pop/Rock
 ひと頃もてはやされたアコースティック・スウィングという言葉で括られた復刻盤の中からキッズものを1枚。

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 Chess Records傘下のArgo Recordsに録音された奇抜な企画物かと思いきや、おふざけ無しの全うなジャズ・ヴォーカル盤です。

 主役は10歳にも満たない6人の純粋無垢な少年少女です。軽快ながらも堅実なバックに支えられ、彼らがスタンダードを健気に歌う一途さに心を打たれます。

 本作を含む紙ジャケット仕様CD(世界初CD化)で固められた『ユニバーサル・アコースティック・スウィング・エキゾチカ・コレクション』は鈴木カツ氏による監修のシリーズです。

 ジャンルの隙を縫うようなレコードの数々に、気の遠くなる思いです。
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# by chitlin | 2006-03-02 23:13 | Jazz

ロボットダンス

 キリンビバリッジ製品の「NUDA」のテレビ・コマーシャルが見物です。

 ナインティナインの岡村隆史による年齢を感じさせない、キレの良いブレイクダンスが炸裂。

 同年代の目から見て、大変勇気づけられます。

 BGMにはQueenの「Don't Stop Me Now」が使われています。
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# by chitlin | 2006-03-01 00:39 | 雑感

スーパーカー / A (2005)

 ちょうど1年前に解散したスーパーカーがそれまでに発売したシングル曲を並べた編集盤が『A』です。

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 さして彼らの熱心な聞き手でもなく作品に触れる機会も少なかったにも拘らず、今更ながら耳を傾けてみると勝手に目を細めるようになり母性が頭をもたげて来ます。

 1997年のデビュー曲であるM1「Cream Soda」と映画『ピンポン』(2002)の主題歌、M11「Yumegiwa Last Boy」との落差には目を見張るものがあります。
 青森県からギターバンドとして出発し、エレクトロニカに接近、そして原点回帰。本作では彼らの急成長ぶりが手に取るように判る訳です。

 M2「Lucky」での男女掛け合いヴォーカルを聴く度に、止めどなく切ない気持ちになります。
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# by chitlin | 2006-02-27 22:40 | J-Pop

Howdy Moon / Howdy Moon (1974)

 紙ジャケットCDによる復刻を密かに待ち望んでいましたので、ようやく購入して参りました。今回発売分の『名盤の殿堂』シリーズからも目が離せません。

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 早速、聴いてみますと想像以上の瑞々しさに包まれた音楽が鳴り始めました。はち切れんばかりの生命力の息吹きをそこかしこに感じます。実に健やかな音粒が湧き上がって35分余りが過ぎ去って行きます。

 Judy Collinsに見初められたというVarerie Carter作のM8「Cook With Honey」の美しさといったら、只々聴き惚れるのみです。
 そのM8「Cook With Honey」に3人のハーモニーが溶け合うM9「For Tonight」、M10「Millstream」と畳み掛ける終盤には思わず心奪われてしまいます。

 裏ジャケットに掲載されている小さな活字の詳細なクレジットを追ってみますと、愕然としてしまいます。なんという贅沢な制作陣でしょう。腕っこき達がよってたかって、しかし抑制の効いた仕事をこなしている訳です。

 敢えて言うのなら、金延幸子の『み空』(1972)を無理矢理、連想してしまいました。

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# by chitlin | 2006-02-25 21:37 | Pop/Rock

近況報告

 先日、予約販売が始められたという「ガチャピン&ムックの刻印入りiPod nano」でお分かりのように今以て熱い視線を浴びるガチャピンとムック。

 フジテレビの人気幼児番組『ポンキッキーズ』にて活躍中の謎の長寿キャラクターですが、ガチャピンのチャレンジ精神と身体能力には唖然とさせられます。

 スカイダイビングやパラグライダー、スキューバダイビングに水上スキー、スノーボード、果てはイルージョン・・・。

 そんな恐竜(5歳)のガチャピンがまたまたやらかしてくれました。我々の知らない内にこちらが既成事実になっている訳です。

 地球を守るもう一つの「科学忍者隊」のストーリーが幕を開けてしまったそうです。
 大苦戦を強いられていたガッチャピン1号に4人の仲間が突如現れてしまったそうです。見た目は全員、ガチャピンです。紅一点の3号ですらガチャピンそのものです。

 因にムックは博士という設定です。ムック博士の指令のもとにガッチャピンは世界中を駆けめぐる、と。
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# by chitlin | 2006-02-24 22:57 | 雑感
 番傘を手にしたメンバー写真をあしらった鮮やかなジャケット・デザインが目を惹く3作目です。

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 小気味よいリズムを持つThe Beatlesのカヴァー曲、M1「With A Little Help From My Friends」がこれから始まる何かを期待させてくれます。

 軽やかなM2「Roda」、しっとりと聴かせるM3「Like A Lover」、そして躍動するM8「Batucada (The Beat)」と夢見るような美しさのM9「So Many Stars」が挟み込む中盤にかけて山場を迎えます。

 蛙の鳴き声を模したスキャットが耳にこびり付くM4「The Frog」Joao Donato、続いてサンバの定番カヴァー曲M5「Tristeza (Goodbye Sadness)」に映画『Casino Royale』(1967)の挿入歌であるBacharach-David作のM6「The Look Of Love」の連打です。

 最後は麗しい表題曲M10「Look Around」で締めくくられます。

 紫外線をたっぷりと含んだ陽光の眩しさすら心地よく感じられる1枚です。
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# by chitlin | 2006-02-21 23:35 | Brazil/Latin