Bruce & Terry / The Best Of Bruce & Terry (1998)
2006年 05月 29日
Bruce & Terryの『The Best Of Bruce & Terry』(1998)を聴いてみましょう。
The Rogues名義を含め、1963年から1966年までにTerry MelcherとBruce Johnstonのふたりが膝を突き合わせて創り上げたシングル曲と未発表曲がまとめられています。
砂上の楼閣どころか、その充実ぶりを今日でも十分に楽しむことの出来る音源集です。
典型的なサーフィン/ホットロッド・サウンドの様式に相俟ってそこはかとなく漂う品の良さが特徴です。
そんな中、Nick DeCaro作のM4「Carmen」(1964)やM5「Don't Run Away」(1966)、M12「Thank You Baby」(1965)の麗しさは特筆に値します。Bruce Johnstonの才能がしっかりと開花しています。
また、ストリングスやハープが被せられたM16「Come Love」(1965)では雄大さをも醸し出しています。
Neil YoungやTeenage Fanclubだけでなく多くのミュージシャンがカヴァーしているM17「Four Strong Winds」(1965)でも美しいコーラス・ワークが活かされています。
本CDは、『POP-sicle presents 60's サーフィン&ホット・ロッド・シリーズ』と銘打たれたシリーズ第一弾の内の1枚です。他にはBruce Johnstonのソロ作品『Surfin' 'Round The World』(1963)、The Rip Chordsの2作品などがあります。
夏を先取りし、尚かつ第二弾へ続くという訳ですか。