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by chitlin
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Jeff Beck / Truth (1968)

 早朝から蝉たちが懸命に鳴き立てる最中、体感温度をさらに押し上げるかのようなJeff Beckの『Truth』を聴いてみました。

Jeff Beck / Truth (1968)_e0038994_861295.jpg

 昨年、紙ジャケットCDとしても再発売されたことから初めて『Truth』に触れた若輩者ではありますが、未だ少年時代にブリティッシュ・ハードロックに入れ込んだ感覚を引きずる先輩社員が職場にひとり居ることから1970年代当時のロックな逸話を興味深く伺うこともしばしばです。

 その先輩がこの盆休みに帰省するにあたり、かつてのバンド仲間宅にて普段、かき鳴らすことが出来ないエレクトリック・ギターを思い切り弾き倒して来ると話してくれました。
 彼にとって“ギターの神様”であり続けるのが、“永遠のギター小僧”Jeff Beckという訳なのです。

 灰汁の強い個性派揃いのメンバーが競い合う、何とも過剰な1枚です。第一期Jeff Beck Group作であるとか表向きにはJeff Beckのソロ名義であることなどは個人的にどうでもよいことでありまして、さしずめ柔道家の乱取り稽古か関取のぶつかり稽古かといった様相です。

 M8「Beck's Bolero」でのKeith Moonが雄叫びをあげ次の展開へと雪崩れ込むその瞬間、何度聴いても武者震いが起きます。その雪崩れ込んだ後にも何か大きな渦に巻き込まれてしまったのではないかと錯覚させられるほどです。

 本編の全10曲を聴くだけでも満腹中枢を相当に刺激される訳ですが、Rod Stewartの胃もたれを起こさせるような歌いっぷりがまた、一層拍車をかけてくれます。
by chitlin | 2006-08-14 08:09 | Pop/Rock