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by chitlin
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Carlos Malcolm And His Afro-Jamaican Rhythms / Ska Mania (1964)

 初夏に仕入れた盤を今更ながら採り上げてみます。
 どれを取っても例外なくひたすら陽気なスカが端から端までぎっしりと詰め込まれた1枚が、この『Ska Mania』です。

Carlos Malcolm And His Afro-Jamaican Rhythms / Ska Mania (1964)_e0038994_117851.jpg

 威勢の良すぎる大所帯、Afro-Jamaican Rhythmsを束ねるのがトロンボーンを操るCarlos Malcolmです。後にファンキーなニューヨーク録音を残しているそうですから、実に興味深い人物です。

 本作については、飽くまでも躍動感がほとばしるインストゥルメンタルが中心を成している訳でして、おおらかでありながら歯切れの良いホーン隊が全編に渡って大車輪の活躍を見せています。
 更には最初と最後を締める歌入りのM1「Skamania」、M11「Wings Of A Dove」となると楽しさも倍増です。

 また、元々はシングル曲だというM12「Bonanza Ska」(1964)が追加収録されていますが、これがかの「ウィリアムテル序曲」を引用したものと思しきというよりも丸出しの極めて陽性な1曲です。出端から効果音の馬蹄が土煙を巻き上げ、これまた大いに煽られる訳です。

 その音は、R&Bが土着化してレゲエとして成立しているというのと同じようなものでしょうか。やはりジャズの要素をも濃厚に感じさせるだけでなく、カリブ海の香りもしっかりと漂うという、何しろ豊穣な混ざり具合です。
 そんな訳で、巡り巡って“Afro-Jamaican”所以なのでしょう。
by chitlin | 2006-09-08 01:28 | Reggae