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Sandy Salisbury / Falling To Pieces (2002)

 あのThe Millenniumの一員でもあったSandy Salisburyの数ある編集盤の1枚、『Falling To Pieces』 (2002)です。

Sandy Salisbury / Falling To Pieces (2002)_e0038994_23503890.jpg

 Sandy Salisburyをきっかけとしてルルさんevergreenさんとで共同戦線を張ってThe Millenniumの音源を探ることを申し合わせてから、既に半年も経ってしまいました。

 その間、The Goldebriarsの幻のアルバム『Climbing Stars』が世界初CD化されたりしましたがThe Millenniumは勿論、彼の音源集だけでも様々に存在しているなどその道程は長いので、これも音楽を聴く楽しみのひとつとしましょう。

 先ずはRev-Ora Records盤に絞りまして、この『Falling To Pieces』を選んでみました。
 何しろ英米日と入り乱れて発売されていることに混乱の元がありまして、それぞれが大幅に重複していると知って尻込みしているところでした。

 ブックレットによりますと録音は1967年から1969年に股がっており、何とも贅沢なことに本家筋のThe Millenniumのメンバーが総出で協力しているといった次第です。音質にばらつきがありますが、きちんと作り込まれたバンド・サウンドです。
 未発表音源集とのことですが、デモ・テイクと呼ぶには完成度が高いためにほとんど違和感を覚えることはありません。 

 収録曲については、Curt Boettcherらとの共作曲も含まれますが、半数以上は彼自身の作品で占められています。

 一聴して、知りもしないあの夏の太陽の下で奏でられる柔らかなポップ・ソングたちという印象を思い描いてしまいます。
 アメリカ西海岸らしいきらきらと輝く開放感に降参してしまう思いです。 

 そうかと思えば意外と硬派な一面をも持ち合わせているようです。M6「Spell On Me #1と」M8「Spell On Me #2」などではオルガンの音も被せられ、ガレージ・バンドさながらの少々荒々しいものです。

 そんな時代がかった楽曲を織り交ぜつつも、概ね文字通り夢見るようなポップ・ソングで固められています。まさに至福のひとときを過ごすことが出来ます。

 取り立てて1曲を挙げる必要もないほどにどれも粒揃いの全21曲です。
 そうです、ブックレットにもSandy Salisbury作と記載されている「Lonely Girl」が本CDに実際には収録されていません。
 Sundazed Music盤の『Present Tense』Sagittariusに追加収録されている元曲なのでしょう。Rev-Ora Records側の単純な誤りなのかも知れませんが、残念なことです。

 因みにM2「All I Really Have Is A Memory」がThe Ballroomの『Preparing For The Millennium』(1998)にも収録されています。

 そんな中にあって後光が差すようなものが、最終曲のM21「I Touch The Sun」と言えます。極上のメロディーに加えて、Curt Boettcherのあの歌声をたっぷりと堪能することが出来るギターの弾き語りです。
 
by chitlin | 2006-11-25 23:57 | Pop/Rock