Rosinha De Valença (1973)

 師走に向けて第3弾の復刻シリーズの報も聞こえて来そうな“Som Livre Masters”には思わず悲鳴を上げる目を見張るばかりです。

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 そんな中から無頼派女性ギタリストRosinha De Valençaの1枚を選んでみます。
 全10曲、時間にして40分余りでRosinha De Valençaによるアコースティック・ギターの腕前をこれでもかと浴びせられます。 

 鮮烈な弦捌きが耳に飛び込んで来るM1「Caboclo Ubirantan」の場合、彼女の演奏だけでなく彼女を引き立てるバックの演奏陣の実力も相当なものです。
 彼女たちの鬼気迫るせめぎ合いというものが端々から伝わって来るのです。

 残念ながら強者揃いと思われる演奏者たちの詳細は判らず終いです。その簡潔過ぎるブックレットには最低限の基本情報だけしか掲載されていません。

 M5「Asa Branca」のようにとびきり爽やかなフルートがさえずる楽曲でひと息つきつつ、聴き進めて行くうちに後半になればなるほど妖しげな打楽器が多数、割り込んで来ます。

 やはり何はともあれ、定番のクィーカが効果的に使われています。
 当然のことながらお色気歌謡において期待される効果を発揮する役割とは根本的に隔世の感があります。どちらにしても際どさに変わりはないのですけれど。

 とにかくブラジル音楽の奥深さを窺わせ、尚かつ楽しませてくれます。
 何しろやたらと腕の立つRosinha De Valençaのことは女性版Baden Powellと呼ばれているそうです。

 そのブラジル音楽を聴き漁り始めてはみたもののポルトガル語に滅法弱いためでしょう、かの地の音楽事情には一向に疎いままなのです。
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by chitlin | 2006-11-26 23:10 | Brazil/Latin