Stereolab / Super Electric (1991)
2006年 12月 12日

初期を代表するM1「Super-Electric」が当然、目玉なのは言うまでもないことです。モーグ・シンセサイザーが力強く、そして分厚く鳴り響いています。
その反面、他の収録曲がどうしても霞んでしまっています。実際に地味な楽曲ばかりなのは否めないところなのですけれど。
やたらと安定したビートを叩き出すドラムスやそれに乗せて数少ないコードで執拗なまでに引っ張って行くのも彼らの特徴です。その単調さが聴き手を遍く高揚感の絶頂へと導き出す訳です。
同様に、能面のように無表情な歌がやはり際立っています。
おまけにフランス訛りの英語、あるいはフランス語そのままで歌われる歌詞は最小限に留められ、それを繰り返すといった塩梅ですので渦巻くグルーヴ感との相乗効果も期待通りでしょう。
悪く言えば一本調子、全体的にぎこちなさが見え隠れはしますが既にStereolab独特の基本路線が確立されています。
♪「Super-Electric」Stereolab