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by chitlin
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Window / Window (1974)

 これまたとんでもない掘り出し物に巡り合いました。
 清涼感たっぷりの健やかなアコースティックな演奏を背に女性ヴォーカルがたおやかに宙を舞う、Windowの唯一のアルバム『Window』(1974)をご紹介しましょう。 

Window / Window (1974)_e0038994_2345840.jpg

 昨年の秋に購入し聴取したところ好印象すら抱いたものの、取り立てて感銘を受けるほどではありませんでした。
 先日、Major Arcana を採り上げた際に反響をいただきまして、期待も込めまして同じRadioactive Recordsから復刻された本盤に改めて耳を傾けてみた次第です。
 それが何とも晴れがましい音世界を目の当たりにする結果となりました。

 8曲目と11曲目ではピアノの伴奏のみで伸びやかな歌声が披露されているのですけれど、伸びやかと言えば10曲目の方でして、実に清々しい1曲です。

 白眉はドラムスの入らない3曲目と思いきや、続く4曲目の爽やかさにも参ってしまいます。
 と申しますよりも仄暗さを感じさせる2曲目以外は見事なまでの快さが感じられるのです。それはもう尋常ではありません。

 ジャケット裏面にはWindowの面々と思しき人物たちが写真とともに紹介されてはいますが、ゲストも入り交じっている様子のために実際のところは判然としません。
 このようにまともな情報を得られないうえに、何と収録曲名すらさっぱり判らないのです。どこにもクレジットが存在しないのです。

 アメリカ西海岸産であろうという見当くらいはつくのですけれど、一陣の風を送り届けてくれるこのアルバム、内容としてはまったく派手なところがありません。
 むしろそのジャケット・デザイン同様にいたって地味としか申し上げられないのですけれど、衝撃の1枚であることは確かです。

 件のRadioactive Recordsが“Folky/Psych”と謳うようなサイケデリックな匂いを感じることはありません。
 また、その折り目正しい清らかな女性ヴォーカルについてLinda PerhacsやVashti Bunyan、Joni Mitchellが引き合いに出されているのですが、まさにJoni Mitchellに比肩するほどの歌声です。
 以前に採り上げたRuthann Friedmanをも上回るでしょう。

 そんな調子で全14曲があっと言う間に身体を浄化してくれるような、これだけの逸品が埋もれていたとは大いなる損失です。
by chitlin | 2007-01-15 23:50 | Pop/Rock