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Pink Floyd / 1967:The First Three Singles (1997)

 Pink Floydのデビュー30周年記念として発売された編集盤CD、『1967:The First Three Singles』(1997)のご紹介です。

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 タイトルのままに、いちばん最初のシングル盤『Arnold Layne』(1967)から3枚分が収録されています。

 たった6曲、しかもシングルAB面曲を単純に寄せ集めただけなのにアルバム1枚分の質量を持ち合わせているんじゃないかと思わせるほどに内容が濃密です。

 デビュー・シングルのB面曲のM2「Candy And A Currant Bun」にはStereolabに共通する浮遊感がありますね。今回、改めて聴いてみてちょっとした発見となりましたよ。

 ねじ切れそうなポップさが堪らないM3「See Emily Play」が出色の出来です。
 まさにサイケデリックの申し子とも呼ぶべきSyd Barrettの才能が際立つ1曲ですね。手にしたパレットから極彩色の絵の具を使って自由気ままに塗りたくっている様子を夢想してしまいます。

 M5「Apples And Orages」で垣間見える譜割りや文脈を無視した強引さには、少なからず度肝を抜かれます。
 座標軸すらブレて、聞き手をすっかり置き去りにしてしまうこの奇妙奇天烈さはちょっとやそっとではお目に掛かれません。病み付きになりました〜。

 “狂ったダイヤモンド”なんて呼ばれるSyd Barrettですけれど、特殊な事情のせいなのか天然のせいなのか、一瞬の煌めきが極彩色に乱反射してしまうようです。
 完璧なラウンド・ブリリアント・カットのはずなのに。

 真性サイケデリック・ロック・バンドのポップな側面が極端に肥大した音世界に浸れること請け合いです。
by chitlin | 2007-04-13 00:05 | Pop/Rock