Hey Ho Let's Go!


by chitlin

Chick Corea / Return To Forever (1972)

  本日はChick Coreaの『Return To Forever』(1972)を棚から引き抜いてみました。
 “カモメのチック”と呼ばれる本作が真夏の暑い盛りに良く似合うことは言わずもがなではありますが、こんな春の柔らかな日差しの中で何気なく聞いてみるのもなかなかに乙なものです。

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 “フュージョンの先駆け”と呼ばれようとも、周回遅れの身にはそれが大して判らない訳でありまして、ラテン風味をまぶした演奏にゆったりと浸るのみです。 
 
 表題曲のM1「Return To Forever」の場合、非常に有機的で弾力性に富んだ長尺の演奏自体が聴き応えたっぷりという具合です。
 そしてまた、どういう訳か奔放さをも感じさせる辺りは憎らしいくらいです。

 続いて、ソプラノ・サックスを中心に静謐感に支配されたM2「Crystal Silence」と軽やかな女性ヴォーカルが踊る和みのM3「What Games Shall We Play Today?」を軽く流しまして。

 M4「Sometime Ago / La Fiesta」については、こちらでも女性ヴォーカリストが起用されているお陰で23分を超える長尺もまったく気になりませんね。むしろ、いつまでもこの音の波に微睡んでいたいと。

 鋭角的でありながら図太いベース・ギターの音が輪をかけて特徴的です。
 後半ではカスタネットが打ち鳴らされ、勿論ベース・ギターが唸りをあげるという加速度的な盛り上がりを見せるんですけれど、更にソプラノ・サックスの狂騒ぶりにも手に汗握る展開です。

 まったくの余談ではありますけれど、Chick Corea による冴え渡るエレクトリック・ピアノを聴きますとタモリが『タモリ倶楽部』にて披露した物真似とそのコツが思い出されます。
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by chitlin | 2007-04-30 00:37 | Jazz