Roger Nichols & The Small Circle Of Friends / Roger Nichols & The Small Circle Of Friends (1967)
2007年 05月 02日
いちばん最初に購入したのが1993年に再発売された時のCDです。
1967年発売ですので、40年も経ってしまったんですね。
ヒッピーなジャケット写真や裏面のカウボーイ・ハット姿のメンバー写真とは裏腹に、実に軽快で爽快な音に対して未だに驚きを隠せません。
その裏面には、制作のTommy Lipumaと編曲のNick DeCaroにBob Thompsonは勿論のことBruce Botnickに始まり、Randy NewmanやVan Dyke ParksにLenny Waronkerの名までがクレジットされているんですよ。これまた驚きです。
初っ端のM1「Don't Take Your Time」の 滑らかに展開する華麗なメロディーにこの胸の高鳴りを抑えられませんっ。このめくるめく快感と来たら!
思わず草原を駆け出してみたくなります。
そして、この曲に対する第一印象はと言えば大体以下のようなものでした。
はっ!
何これ!?
えーっ!
ファンタスティックっ!!
多少の脚色はあるにせよ、それはもう衝撃的でした。
端正にも程があるM2「With A Little Help From My Friends」The Beatlesに続くM3「Don't Go Breaking My Heart」と M4「I Can See Only You」でのしっとりさにしても例えようもないものです。
M3「Don't Go Breaking My Heart」はBachach - David作品なんですね。
乾杯(=完敗)です。
M5「Snow Queen」は言わずと知れたGoffin - King作品です。その美しさにはひとたまりもありませんよ。
後半に差し掛かろうとする直前で溜め息もののM6「Love So Fine」がっ。
胸が張り裂けそうになるこの麗しさは誠にけしからんです、はい。
ふわりと宙を舞うストリングスに息の合った男女混声コーラス。一瞬でメロディー が急降下する場面がアクセントでございます。
今回、改めて聴いてみましたらM7「Kinda Wasted Without You」も意外なまでに可愛らしいではないかと思ったそばからM8「Just Beyond Your Smile」でもその終盤にかけての追い込みの見事さになす術なく天にも昇る気分に・・・。
と、こんな具合で全12曲が鬼のように魅力的なメロディーに加えて徹底的に洗練された編曲で貫かれております。
もう既に数年前のことです。とある女性にこの紙ジャケット仕様CDを餞別代わりに贈ったとか贈らなかったとか。
勿論、何らかの感情を抱えていた訳ですけれど(ポッ)。
自分、不器用ですから。