Talulah Gosh / Rock Legends: Volume 69 (1987)
2007年 07月 07日

53rd & 3rd Recordsから発売されたシングル曲などをまとめた編集盤です。
これも『 Double Live Gonzo 69』(1987)と同様に無理矢理に購入してみたアナログ盤です。高くつきましたけれど、記念品のようなものですね。
M1「Beatink Boy」とM2「My Best Friend」は記念すべき彼女たちのデビュー・シングル曲です。パンク色の強いこともあってか行き当たりばったり感がありありですね。
M2「My Best Friend」については少々痛々しく感じるくらいです。
1986年デビューですのでNMEの付録、『C86』にぎりぎり収録されなかったのも無理からぬことなんでしょうね。
後身のHeavenly時代に“遅れて来たパンク”を自称していましたけれども、この時点で既に遅刻しているじゃあないですか。しくしく・・・。
さて、M3「Steaming Train」とM4「Just A Dream」の2曲も件のデビュー・シングルと同時発売なんですけれど(12インチ・シングルの各面に振り分けられ)、出来不出来にはっきりと差がありますね。
M4「Just A Dream」なんかはまさに夢見心地なんですよ。
続くM5「Talulah Gosh」とM6「Don't Go Away」、M7「Escalator Over The Hill」が1987年に発売された件の『 Double Live Gonzo 69』の収録曲です。
この12インチ・シングルは、以前にエントリした通りの好盤ですね。
1988年発売の最後のシングル盤からの2曲がM9「Way Of The World」にM10「Testcard Girl」です。
A面曲のM10「Testcard Girl」は珍しくベーシストのChris Scott作でして、彼は後にRazorcutsのGregory WebsterとSaturn Ⅴを結成するんでしたっけ。
M11「Bringing Up Baby」とM12「I Can't Get No Sensation(Thank God)」とM13「The Girl With The Strawberry Hair」の3曲も1988年発売のシングル盤からです。
結果的にグループ末期の音だとしても厚みもまとまりもありまして、M13「The Girl With The Strawberry Hair」で見せる疾走感に自然と胸が締め付けられます。
こんな風に堅実にシングル盤を発売して行くというのは、親元の53rd & 3rd Recordsにとっても立派な有望株だった訳ですね、彼女たちって。
もともとはオムニバス盤に提供されたというM8「My Boy Says 」の場合、そのコーラス・ワークが何とも可愛らしい仕上がりなので、失礼ながらElizabeth Price作とは思えないほどです。
本盤随一の胸キュン・ナンバーですね。
後になってCDでも発売された本盤ですけれど、後身のHeavenlyから遡って探してみた時には手遅れでしたね。
いつのことでしたでしょうか、マンションの一室で営業していた渋谷ZESTを訪ねたところブリッジ解散直後のカジヒデキが店番をしていました。
せっかくなのでこの『Rock Legends: Volume 69』のCDについて訊いてみましたら、“廃盤ではないだろうが流通していない”とのことでした。
駄目じゃん、それじゃ。カジくんてばさ。