Buffalo Springfield / Buffalo Springfield (1966)
2007年 07月 31日

Buffalo Springfield と言えば、揃った面々が腕っこきばかりですよね。この辺りに関してはわざわざこの場で触れる必要もないでしょう。
また、内容については大体以下のようなところです。
M2・M15「Sit Down I Think I Love You」の場合、先にVan Dyke Parksが手掛けた狂気のThe Mojo Men版に馴染み切っていますので、どことなく違和感を抱いてしまいますね。
Teenage FanclubもカヴァーしたM8・M20「Burned」にしても同様でして、失礼ながら何だか間延びした印象を受けてしまいます。
M7・M19「Flying on the Ground Is Wrong」もなかなかに素晴らしいのですけれど、本作における本命はずばりM9・M21「Do I Have to Come Right Out And Say It」なのです。
どちらもNeil Young作でRichie Furayが主に歌うという共通項がありまして。
Stephen StillsとNeil Youngがつけるハーモニー・ヴォーカルをも含めまして、ふわりと甘美な手触りが特徴と言いましょうか。Richie Furayの歌声の繊細さが良く現れているなと感じる次第です。
手持ちのCDはモノラル版とステレオ版とを抱き合わせた1枚です。
ご存知の通り、ステレオ版はM13「For What It's Worth」のヒットを受けて発売されたものでして、曲順にも若干手を入れられています。
こういった仕様はファンにはまったく嬉しい配慮ですね。これぞまさしく一粒で二度おいしいCD化です。