Die Fünf Freunde / In Dreißig Tagen Um Die Welt (1991)
2007年 09月 22日
3連休の初っ端から、結構な陽気だというのに日頃の寝不足が祟りまして正午まで不貞寝をかましてしまうことも問題なのですけれど。
音質はもとより演奏自体に大変問題があります。その演奏以上に男女ヴォーカルにも輪をかけて非常に問題があります。
人によっては怒り出すのではないかと心配になってしまうくらいに歌が下手なのです。
それが却って愛くるしいグループであると余計に感じさせてくれることも確かではあります。
“彼女はオードリー・ヘプバーンに似ているんだ”と歌う割には物悲しい曲調のM1「Audrey Hepburn」で幕を開けます。
その演奏力と合わせて、この時点から若干の不安が頭をよぎっては渦巻きます。
続くM2「Das Kann Auch Ich」とM4「In 30 Tagen Um Die Welt」ではキーボードが効果的に挿し込まれトランペットが高らかに鳴り響くといった調子の、下手であることも含めて胸躍る完璧なギターポップです。
特に表題曲のM4「In 30 Tagen Um Die Welt」では口笛やコーラスも活躍するために楽しさ倍増ですよ。
残りは女の子ヴォーカルで短いながらも、またもや物悲しいM3「Petit Prince」に加えて物騒な表題のM5「Kill Them All」を織り交ぜるという心憎い構成によって聞き手のハートをがっちりと鷲掴み(!)という勝利の方程式をものにしているのです。
ドイツ発、不滅のギターポップの登場です。でした。(←10年以上前に解散済みです)