Hey Ho Let's Go!


by chitlin

The Beach Boys / Smiley Smile (1967)

 The Beach Boysの問題作と言いますと、これはもう『Smiley Smile』(1967)にほかなりませんよね。
 非常に苦し紛れのアルバム作品、普通に考えれば果たして発売に値するか言わずもがなのような気がします。

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 今から40年も前の作品ということは、当時35歳の方々が75歳になる訳ですね。(←特に意味はございません)

 『Smile』の制作が頓挫してしまう以前から精神的に破綻してしまっていたであろうBrian Wilsonが想い描いた夢の残骸。
 惨めなくらいに痛ましい音の欠片が拾い集められ、無理矢理に飾り付けられた感触しか残りません。

 何をどうやってもヒット曲のM1「Heroes And Villains」とM6「Good Vibrations」に耳が向かうのは致し方ないところです。

 壮大な場面転換が見られる M1「Heroes And Villains」の大幅に整理整頓が行き届いた完成度の高さには目を見張るものがありますしね。
 確かに大好きな1曲です。

 誰もが認める完璧な傑作シングル、M6「Good Vibrations」と来れば何度聴いてもプログレッシヴ・ロックを超えたそのポケット・シンフォニーにうっとりするどころか度肝を抜かれること請け合いでしょう。
 実に素晴らしい不滅のポップ・ソングですね。

 あとはヴォーカル・グループとしてのThe Beach Boysを楽しむことが出来そうなM2「Vegetables」くらいしかめぼしいものないのですよ。

 そんな目詰まりを起こしたようなちぐはぐで不気味な収録曲の中にあって「Wind Chimes」と「Wonderful」などもまだましな方なのでしょう。

 面白がって聴けば、そりゃサイケデリック・ロックのひとつとして楽しむことが出来るのかも知れませんが、そうとも限らずに積極的に接することには億劫であるのは変わらないのです。
 極めて特殊な1枚ですね。





♪「Good Vibrations」The Beach Boys

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by chitlin | 2007-09-29 23:45 | Pop/Rock