2007年 07月 08日 ( 1 )

 今更ではありますけれど、初めて購入してみましたくるりの盤がこの『ベスト オブ くるり Tower Of Music Lover』(2006)です。
 正直に申し上げてベスト盤程度でよかろうと甘く考えているグループでもあるという訳なのです。

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 新作の『ワルツを踊れ』(2007)のせいもありまして勤務先の同僚と一緒になって少しばかり盛り上がっている最中なのですけれど、ミュージック・マガジン7月号においては巻頭特集まで組まれているんですね。

 ディスク2のM3「東京」で以てデビューした頃、その朴訥とした佇まいに多少の興味を持ったものの実際にシングルやアルバムを購入することもなく済ませて来ました。
 その次は、確か大学時代の先輩ギタリストが加入して幻想的なスライド・ギターが特徴的になっていた頃の彼らにグッと引き寄せられかけたのですけれど、本格的には聞かず終いでした。

 4人組時代でのドラマーの小回りが利きつつ力強い演奏も好みだったのですけれど、今では2人きりになってしまったんですね。

 さすがにシングル曲の出来は素晴らしく、聞き覚えのあるものばかりです。
 曲順は例えばそのシングル盤の発売された通りの順番ではありません。決して熱心な聞き手ではない身にとっては訳の判らぬ塩梅ですから先入観も特別な思い入れのない分、素直に楽しむことが出来ますね。

 先陣を切るのがM1「ワンダーフォーゲル」でして、ライヴでの激しさと違った打ち込みサウンドも熟れている好曲です。

 “ハローもグッバイもサンキューも言わなくなって こんなにもすれ違ってそれぞれ歩いてゆく”と歌われる割には何だか祝祭的な雰囲気に包まれているような晴れやかな気持ちになるんですよ。

 胸をキュンとさせる旋律と乾涸びた詩情とともに、躊躇することなくというよりも貪欲にエレクトロニクスを導入するところなどは彼ららしいですね。

 それから、このM1「ワンダーフォーゲル」からM2「ばらの花」の流れが実に清々しいんです。
 ついでにスーパーカーのフルカワミキがコーラスで参加しているのがM2「ばらの花」なんですよね。切ないな、と。

 いちばん愛聴しているのはディスク1のM13「飴色の部屋」です。ぬるいひら歌から軽やかなサビを経て、重たい間奏へと転じる場面が絶品です。
 リピート設定にしておくと平気で1時間くらいは過ぎて行ってしまうんですよ。

 めがねロック、ここに極まれり! だなんてのは大袈裟でしょうね、きっと。
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by chitlin | 2007-07-08 22:35 | J-Pop