Hey Ho Let's Go!


by chitlin
 少々野暮なジャケット写真と相反するようにクラリネットの音色が心地良く響く、くつろぎの1枚であります『Cooking The Blues』(1955)を聴いてみました。

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 こんな夜には普段ならばまったく飲めないはずのバーボンを・・・やはり飲めません。そもそも常備しておりませんし。

 例えばスウィング・ジャズが隆盛を誇った時代にはクラリネット奏者も当たり前に大活躍していた訳です。
 実際にはBenny Goodmanくらいしか聴いていないのですけれども、彼の功績たるや大変に大きなものです。

 それがモダン・ジャズの文脈の中ではあたかもBuddy De Francoひとりが生き残ったかのような格好です。

 しかも、本作ではSonny Clarke(p)を中心とするトリオにTal Farlow(g)までが加わっているのです。おまけにそのSonny Clarkeがオルガンを担当している楽曲さえ収録されてもいます。
 こうなると聞かない手はありません。

 ただ、あまりにもすんなりと聞き進めることが出来るだけありまして、無味乾燥というのではなく後腐れも何もなきために不覚にも右から左へと通り過ぎて行くこともなきにしもあらずといった具合です。
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# by chitlin | 2007-02-03 23:55 | Jazz

Mew

 自他ともに認める犬派の私ではありますが、



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 場合によっては猫派に転向することもやぶさかではありませんっ。
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# by chitlin | 2007-02-01 23:48 | 雑感
 Teenage Fanclubの記念すべきデビュー曲、M1「Everything Flows」を耳にしますとやはり今でも胸が詰まるような思いになります。

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 手持ちのCDは元々1990年発売の7インチ・シングル『Everything Flows』に1曲を追加し、ジャケット・デザインも変更したうえでの再発盤です。
 デザインを手掛けたのはJad Fairです。この時点である意味、共演を果たしていた訳です。

 M1「Everything Flows」は初期の代表曲です。轟音ギターが唸るのとは無関係に音質は決して良くはないのですけれど、そんなちっぽけなことを蹴飛ばしてしまう掛け値なしの1曲です。
 ある種の無常観をも湛えています。

 M2「Primary Education」は彼らのデビュー・アルバム『A Catholic Education』(1990)に収録されている「Catholic Education」と「Catholic Education 2」の初期ヴァージョンと言えるものです。
 The Boy Hairdressersの解散後も挫けず、Teenage Fanclubとして形になる前にNorman BlakeとRaymond McGinleyのふたりがしこしことデモ作りに励んでいた頃のものでしょう。

 M3「Speeeder」は冒頭に女性による“男の子の美容師たち”という台詞が入るインストゥルメンタル曲です。
 これも新グループ結成へと基礎体力を養う過程の産物と言えば聞こえが良い、他愛のない楽曲だったりします。

 M4「Don't Cry No Tears」は再発売にあたって追加されたNeil Youngの楽曲をカヴァーしたものです。そのよれた演奏と歌には却って熱い情熱を感じ取ってしまいます。
 ほかの楽曲ではありますが、BMX BanditsもカヴァーしていることからもNeil Youngに対する人気の高さが窺えます。

 かの53rd & 3rd Recordsよりシングル盤を1枚だけ発売したきりで頓挫してしまったThe Boy Hairdressersがその後、Teenage Fanclubとして長く活動を継続しているというのが何とも天晴れなことです。
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# by chitlin | 2007-01-31 00:15 | Pop/Rock
 はたと気づいて棚から引っ張り出して来たThe Carnivalの同名アルバム『The Carnival』(1969)をご紹介します。ラテンそのものというよりはポップな要素が十分に取り込まれています。

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 何年も前にCD化された日本盤をうっかり購入しそびれたままでいましたら、信頼の置けるRev-Oraから発売されたこともあり追加収録曲に釣られて輸入盤を選んでみました。

 収録曲としては他所様のヒット曲でほとんどが占められていると言っても過言ではありません。
 The Byrdsのアルバム表題曲でもあるM5「Turn, Turn, Turn」、Bacharach-David作のM7「Walk On By」とM10「Reach Out For Me」のほか、Roger Nichols & The Small Circle Of Friendsで知られる珠玉のM11「Love So Fine」と来て最後にM12「The Word」The Beatlesで締めるといった具合です。

 これらのカヴァー曲をThe Carnivalの色に染め上げているのが制作のBones Howe以下、腕っこきのスタジオ・ミュージシャンたちです。
 かいつまんで挙げてみましてもTommy Tedesco(g)にJoe Osborn(b)やHal Blaine(ds)、Larry Knechtel(p)、 Pete Jolly(p)など錚々たる面々です。

 勿論、The Carnival本人たちの織り成すコーラス・ワークの洗練され具合はSergio Mendes &Brazil '66という出自をはっきりと感じさせるものです。

 アルバムの導入部の役割を果たすインストゥルメンタル曲M1「Canto De Carnival」に続くのがM2「Laia ladaia」というグルーヴ感の塊のようなダンサーです。

 そして、この楽曲のサビには何と空耳フレーズが!

 “ライラ 来世 渡辺満里奈”

 いえ、正直に申し上げれば強引ではあります。語尾は間違いなく“奈”ではなく“あ”です・・・。

 気を取り直しまして、本作でいちばんの聞き物は今回の再発売によってシングル盤のモノラル版も追加収録されたM9「Son Of A Preacherman」でしょう。
 M2「Laia ladaia」をも上回るグルーヴィーな好カヴァー曲です。勝手に身体が、腰が動き回ってしまって仕方がないという抜群のノリの良さで以て聴き手をぐいっと手繰り寄せます。
 この1曲だけでも元を取ることが出来ます。

 そのほかの追加収録曲について、M13「Where There's A Heartache (There Must Be A Heart)」がBacharach-David作品ならではの美しさを備えているのはまだしも、それに劣らぬほどにポップなM14「The Truth About It」がグループの自作曲だということには目を見張るものがあります。
 そして、両曲ともに本編では聞くことのないような、やけに甘い歌声が魅力的なのです。
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# by chitlin | 2007-01-29 00:18 | Brazil/Latin
 問答無用の名盤中の名盤『The Velvet Underground & Nico』(1967)でございます。改めて手に取ってみますと、名義も表題と同じThe Velvet Underground & Nicoであることを知るに至ります。そして、バナナのジャケットにはなぜだか大きく“Andy Warhol”の名が。

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 今から40年も前の作品とは思えないほど新鮮に聴くことが出来ました。

 ポップなM8「There She Goes Again」に気持ちを持って行かれるのだろうと思いきや、収録曲はどれもこれも強烈な印象を残さないものなどひとつとしてないのでした。

 敬遠しがちだったM10「The Black Angel's Death Song」、だめ押しの長尺曲M11「European Son」を含めてアルバム全体を通して聴いてみますと、その構成にも抜きん出たものがありまして、ながら聞きを決して許さない全11曲です。

 初めて本作を聴いたのは日本盤CDでありまして、記憶が正しければジャケットにグループ名が更に大きく刷り込まれたレイアウトのものでした。
 17歳か18歳の時です。

 危険で不気味な雰囲気に触れ、実際に物騒な内容を味わうことに背徳行為と言ったらいくら何でも大袈裟過ぎるのですけれどこか後ろめたいような、それでいてひとり悦に入ったりと様々な感情がないまぜなっては惚けた心境に陥ったり、いたずらに感覚を研ぎ澄ませたりといった始末でした。
 精一杯、背伸びをしていた訳です。

 今となってはもっと冷静に・・・・・・なれそうにもありませんでした。
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# by chitlin | 2007-01-27 23:56 | Pop/Rock

Commercial Beauty 2007

 “新垣結衣 彼女の大事な“ルーツ””

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 天使よ・・・!
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# by chitlin | 2007-01-26 23:47 | 雑感
 これぞディープ・ソウルという滋味溢れる歌の数々を聞かせてくれるWillie Hightower。名前負けするどころか逆に堂々とそそり立つ貫禄のソウル・シンガーです。
 その内容も濃厚な編集盤CDを採り上げてみます。

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 Candi StatonがFame Recordsに録音した音源が正規にCD化されまして話題を呼んだことがありました。
 続いてWillie HightowerのCapitol RecordsとFame Records時代の音源をCD化したのが同じHonest Jons Recordsです。ただし、安価で入手が容易な盤はCCCDですので注意が必要です。

 その歌唱にSam Cookeからの影響が認められることは衆目の一致するところではありますが、滑らかさや艶やかさというのではなく、より泥臭さが滲み出た格好です。

 横揺れのM1「Walk A Mile In My Shoe」からしてこくのある歌い口。酸いも甘いも噛み分けた深みのある歌心が身に染みます。

 Fame Records音源の俗に言うマッスルショールズ・サウンドにしても、何とまあ豊穣なものなのでしょう。力強く厚みのあるバックトラックが頼もしい限りです。

 そして、充実の本盤を締めくくるのがM18「For Sentimental Reason / You Send Me」でして、Sam Cookeゆかりのメドレーに止めを刺します。
 愛情に満ちたこの名カヴァーを聴けば聴くほどに涙腺が緩みます。
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# by chitlin | 2007-01-25 23:29 | Blues/R&B

ほほほーい

 Daniel Johnstonの暮らしぶりを追ったドキュメンタリー映画、『悪魔とダニエル・ジョンストン』のDVD化が決定いたしました。

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 うっかり見逃していたところに朗報です。
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# by chitlin | 2007-01-23 23:04 | 雑感
  1980年代末のイギリス全土を揺るがせたデビュー・アルバム『The Stone Roses』(1989)が発売されてから2年。一向に次作が出来上がって来る気配が見えないところを突いてSilvertone Recordsが火事場泥棒のように発売したシングル盤です。

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 金字塔とも言うべき『The Stone Roses』の幕開けを告げるのが、厚かましくも“憧れられたい”などと高らかに歌われる「I Wanna Be Adored」なのです。
 このM3「I Wanna Be Adored 7" version」は単純に冒頭のインダストリアル・ノイズを切り落とすという安易な編集がなされています。

 M2「Where The Angels Play」については、“世界戦略へ向けて云々”といったプレス・リリースを目にしました。
 しかしながら、画期的な我流ファンクの『Fools Gold』(1989)の発売の後では『The Stone Roses』録音時の没曲のようにしか聞こえないこの手の音源を捩じ込んだのは明らかに苦し紛れとしか思えません。
 この楽曲自体は良く出来ていますけれども。

 そこで本盤の肝がまさにM4「Sally Cinnamon Live At The Hacienda」と言えます。1989年2月27日の録音ということですから、『The Stone Roses』発売前夜であることも手伝って彼ら自身も演り慣れた「Sally Cinnamon」をそつなくこなしています。

 とは言ってもIan Brownの音痴ぶりが炸裂し、グルーヴの要であるReniでさえブリッジの部分でもたつくという失態を犯してしまっています。ミス・トーンもそのままのやけに生々しくも荒削りなライヴ・テイクに違いありません。

 それでもこの楽曲自体の魅力は損なわれず、それどころかむしろ公式テイクよりも何倍も光り輝いて聞こえて来ます。

 彼らの残した音源をすべて聴き倒した訳ではありませんが、いちばん思い入れの深い1曲です。

 力強く刻まれるビートがしなやかに弾んで行く一方で甘酸っぱい旋律が一面に香るという奇跡的な邂逅に胸が空く思いでいっぱいです。

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# by chitlin | 2007-01-21 23:40 | Pop/Rock
 伝説のギタリスト、だなんていう枕詞も軽々しく聞こえてしまう山口冨士夫のソロ・アルバム、『ひまつぶし』(1974)で以て暇を潰してみました。(←正午過ぎまで惰眠を貪っていたら、すぐに日が暮れてしまったのでというより曇り空でしたけれど)

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 ひと言で申し上げると、ロックン・ロール。

 それも小気味良いなどという甘っちょろい度合いを遥かに超えて切れ味鋭いロックン・ロールです。 

 また、そのひと言に留まらず、実際の内容としてはロックン・ロール一本遣りということもないのです。

 さすらいのM3「おさらば」や哀愁たっぷりのM5「泣きたい時には」があれば、ハープが冴えるブルースのM7「誰かおいらに」に続きなぜだか児童がユニゾンで歌うM8「それだけ」という毛色の変わったところなどなどが入り交じっております。

 更にM11「Can Not Wait」以降、3曲のライヴ音源が追加収録されています。
 とにかく音質が悪いので、危なっかしい雰囲気も倍増です。

 1970年代中盤の日本にこんなにも熱いロックン・ロールが存在していたという事実。

 こうなりますと『ひまつぶし』なんていう表題が逆説的な意味合いを帯びて来る訳です。
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# by chitlin | 2007-01-20 23:48 | J-Pop